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住宅ローン直近借入者の85%が変動金利「2%以上」を予想、株式投資でのリスクヘッジ傾向も明らかに

2026/10/31
住宅購入

住宅ローン比較診断サービス「モゲチェック」を運営する株式会社MFSは、住宅ローン利用者を対象とした最新の意識調査結果を公表しました。日本銀行の利上げ方針など金融環境の変化が意識されるなかで、実際に借り入れを行った消費者が金利の先行きをどのように捉えているのか、その最新心理が浮き彫りとなっています。

今回の公表データによると、直近1年以内に住宅ローンを組んだ人の実に85%が、将来的に変動金利の水準が「2%以上」に達すると見込んでいることが分かりました。歴史的な低金利が長らく続くなかで契約を結んだ層であっても、決して現状の金利水準が固定されるとは捉えておらず、先々の金利上昇を強く意識しながら返済計画に向き合っている利用者の実態がうかがえます。

さらに注目すべき点として、直近1年以内に変動金利を選んだ借入者の約9割が株式投資を行っているという事実も判明しました。固定金利を選んだ場合と比較して抑えられる毎月の差額分を株式投資などの運用に振り向けるなど、将来の金利上昇リスクに対して自身で防衛策を講じようとする姿勢が目立っています。

この記事のポイント

  • MFSの調査で、直近1年以内の住宅ローン借入者の85%が変動金利「2%以上」を予想していると判明
  • 直近1年以内の変動金利借入者のうち、約9割が株式投資を行っている実態が明らかに
  • 固定金利との差額を投資に振り向けるなど、金利上昇に備えるリスク防衛姿勢が見られる
  • 日銀の利上げ方針を背景に、将来の金利上昇を想定した資金計画の重要性が高まっている

ニュースの概要と背景

株式会社MFSが2026年10月30日に公表した意識調査は、日銀の金融政策変更や利上げ観測が強まる局面において、住宅ローンを実際に借り入れた利用者の金利観や行動実態を把握するために実施されました。低金利環境が大きく転換しつつあるなか、借り手の判断基準や将来への備えがどのように変化しているのか、業界内外から高い関心が寄せられていました。

調査結果のなかで最も際立っているのは、直近1年以内に住宅ローンを借り入れた層の金利予想です。回答者の85%が将来の変動金利水準について「2%以上」まで上昇すると見込んでおり、借入者の大多数が将来的な金利上昇を現実的なシナリオとして受け止めていることが明確になりました。超低金利の恩恵が永続することを前提とした安易な資金計画は影を潜め、現実的な金利負担増を想定する傾向が定着しています。

住宅ローンの変動金利は、借入当初の適用金利を低く抑えられる利点がある一方で、半年ごとの金利見直しなど市場金利の上昇に応じて将来の返済負担が増大するリスクを常に内包しています。今回明らかになった数字からは、直近の借入者がそうした金利変動リスクを無防備に受け入れているのではなく、金利が2%以上に上昇する可能性を十分に認識したうえで商品を選択している実態が読み取れます。

加えて、直近1年以内に変動金利を選択した利用者のうち、約9割もの人が株式投資を行っているという実態も浮き彫りになりました。金利上昇局面において将来的な返済負担の増加が見込まれるなか、単に節約や貯蓄だけで備えるのではなく、リスク資産への投資を通じて資産形成を進めることで金利上昇による影響を緩和しようとする独自の防衛意識が働いていると考えられます。

不動産市場・投資家への影響

今回の調査結果は、住宅購入を検討する層の資金計画やリスク管理に対する価値観が新たな局面に入ったことを示唆しています。将来的な金利上昇を織り込んだ借入判断が標準化することにより、今後は毎月の返済額だけでなく、金利が上昇した際にも家計が破綻しないような余裕を持った返済比率や借入額の設定がこれまで以上に強く意識されると考えられます。

とりわけ、直近の変動金利借入者が固定金利との金利差額分を株式投資に振り向けている実態は、住宅ローンを単なる負債としてではなく、資産運用全体のポートフォリオと連動させて捉える消費者が増えていることを表しています。低金利のメリットを活かして浮いた手元資金を投資に回し、万が一の金利上昇時にはその運用益や元本を返済原資やリスクヘッジに充てるという、能動的な防衛策が浸透しつつあります。

不動産の実務に携わる仲介業者や資金計画をアドバイスする専門家にとっても、今回のデータは重要な示唆を与えています。単に各金融機関の表面金利の低さや固定金利との差分だけを比較して提示する従来の説明にとどまらず、顧客自身がどのような金利観を持ち、どのようなリスクヘッジ手段を講じようとしているのかを丁寧に把握したうえで、一人ひとりの資産状況に合わせた提案を行う重要性が増しています。

購入検討者が将来の金利上昇に対してどのような準備を行っているかを確認することは、中長期的な返済の安定性を担保するうえで欠かせない視点です。今後も日銀の利上げ方針や金利水準の推移が住宅需要や購入者の心理に大きな影響を与え続けると予想されるため、金利見通しと利用者の意識変化を継続的に確認し、適切な資金計画を支えていくことが求められます。

出典:2026年10月版・住宅ローン比較診断サービス「モゲチェック」住宅ローンに関する意識調査を実施 | PR TIMES(株式会社MFS)

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