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国内不動産投資額が過去最高の5.7兆円に、金利上昇下でも通年7兆円台へ拡大予測

2026/10/31
不動産市場

不動産サービス大手のJLLが公表した最新調査により、2026年1月から9月期における国内の商業用不動産投資額が過去最高を記録したことが明らかになりました。金利上昇局面にある中でも、国内外からの投資意欲は衰えず、活発な資金流入が続いています。

今回の調査結果では、年間の総投資額についても従来の記録を上回り、7兆円前半に達するとの見通しが示されています。オフィスや賃貸住宅を中心とした取引の活況が市場を牽引しており、不動産投資市場の力強い動向を裏付ける結果となりました。

本記事では、過去最高を更新した投資額の背景にある要因や市場環境の変化、そして個人投資家を含む市場関係者が今後注視すべきポイントについて詳しく整理して解説します。

この記事のポイント

  • 2026年1〜9月の国内商業用不動産投資額は前年同期比22%増の5兆7287億円となり過去最高を記録
  • 金利上昇局面にもかかわらず、オフィス賃料の上昇期待やファンドの資産入替に伴う供給増が取引を後押し
  • 2026年通年の国内不動産投資額は7兆円前半に達し、通年としても過去最高を更新する予測
  • オフィスや賃貸住宅を中心とした国内外の旺盛な投資意欲により、市場の流動性維持が期待される状況
  • 市場全体の拡大が続く一方で、金利上昇の影響や物件ごとの収益力に応じた二極化への注視が必要

ニュースの概要と背景

JLLの調査によると、2026年1月から9月までの国内商業用不動産への投資額は、前年同期比で22%増加となる5兆7287億円に達しました。この数値は、同期間における集計として過去最高を塗り替える規模であり、日本国内の不動産に対する需要の強さを示しています。

一般的に金利が上昇する局面では、借入コストの増加に伴い不動産投資への慎重姿勢が強まる傾向があります。しかし、足元の市場ではオフィス賃料の上昇に対する期待感が高まっており、収益性の改善を見込んだ前向きな資金投下が活発に行われています。

さらに、不動産を保有しているファンドによる資産の入れ替え(ポートフォリオの再編)の動きが進んだことも、取引額を大きく押し上げる要因となりました。市場への物件供給量が増加したことで、国内外の投資マネーが受け皿となり、大規模な取引が連続して成立しています。

こうした好調な取引ペースが維持されていることから、2026年通年での投資額は7兆円前半に到達する見込みとなっています。この水準が実現すれば、通年の年間投資額としても過去最高を更新することになり、日本の不動産市場に対する評価の高さがうかがえます。

不動産市場・投資家への影響

今回の調査結果は、国内外の機関投資家だけでなく、個人で不動産投資や資産形成に取り組む投資家にとっても市場環境を判断する上で重要な材料となります。市場全体への資金流入が続く状況は、物件の流動性や資産価値の下支えにつながる可能性があります。

特にオフィスビルや賃貸住宅といった主要アセットに対して、旺盛な需要が継続している点は注目されます。賃料の上昇トレンドが続く分野では、借入金利の上昇によるコスト増を賃料収入の増加で吸収できるケースもあり、投資対象の選別がより一層進むと考えられます。

一方で、金利環境の変化が長期的な投資採算に与える影響については、引き続き慎重な見極めが求められます。投資総額が拡大している局面であっても、すべての物件価格や賃料が一律に上昇するとは限らず、立地や用途による二極化が進む可能性も注視が必要です。

投資家においては、市場全体の活況を背景とした過度な楽観を避けつつ、保有資産の収益力や調達金利の推移を定期的に確認することが推奨されます。ファンドなどの大口資金の動向を把握しながら、中長期的な視点に基づいたポートフォリオ管理が求められるでしょう。

出典:国内不動産投資額、過去最高の5.7兆円 JLL調査 通年で7兆円前半を予測 | 住宅新報

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不動産投資に関するご注意

不動産投資には、空室、家賃下落、金利上昇、修繕費の増加、不動産価格の下落などのリスクがあり、購入資金の回収や将来の収益を保証するものではありません。融資を利用する場合、家賃収入が減少しても返済義務は継続します。投資の際はリスクや諸費用、契約条件を十分にご確認ください。