最新のリーテック市場 OYO編【取り組み2】
今週も引き続きOYOについて記事を書かせていただきます。
内容については、リアルタイムなものではなく過去の記事などもありますが、OYOの取り組みや現状などをお伝えしていけたらと思います。
※リーテックとはReal Estate Technologyの略で、直訳すると「不動産テクノロジー」です。
不動産事業にIT技術を活用することを意味しています。
PYTHONを習得できるスクールを開校
OYO社は、OYO LIFE CAMPの第2弾として、デジタルハリウッドが運営するエンジニア養成学校「G’s ACADEMY TOKYO」と提携し、「OYO Geek Maison」の受講生の募集を開始したそうです。
OYO LIFEが提供する物件に住みながら、東京都内近郊でプログラミングを学ぶプログラムです。
プログラマーや起業家の志望者、就活・転活のためのスキル習得、東京で働きたい地方在住者などに向けたサービスになります。
プログラムでは、AI(人工知能)開発で用いられる言語「Python」を2ヵ月で学ぶことができ、ブログシステムの作成やAIアプリの制作を実施。
週3回の全体授業と週2回のグループによる開発でプログラムが構成されています。
また、プログラムが終了した際は、履歴書用の卒業証書の発行、学校への編入制度、就活支援のサポートも用意しているそうです。
入居者向けのサービスを拡充しているOYOですが、今度はプログラミングスクールの中でも流行りの言語「PYTHON」を学べるプログラムをつくったとのこと。
CMなどでもっと知名度を上げれば、スピーディーにグロースしていくのではないでしょうか。
OYO レオパレス買収を検討!?
違法建築問題で揺れているレオパレス21ですが、調査が進むにつれ施工不備物件は増え、昨年9月末で施工した全棟の3分の2にあたる2万6299棟にまでなっていました。
株式市場では、複数のアクティビスト(物言う株主)の思惑が錯綜する物色銘柄となっているようで、最有力の買い手はOYOだと言われているようです。
今がすごく買い時かもしれません。
ただ、WeWorkショック後、足元の事業の黒字化が求められているため、今のタイミングでの買収は難しいかもしれません。
業界の最先端テクノロジーがOYOに集結?
OYOはコペンハーゲンに拠点を置く、ダイナミックプライシングを専門とするデータサイエンス企業「Danamica」を買収したとのこと。
TechCrunch の報道によると、買収額は1,000万米ドル(日本円で約10億円)になるといいます。
8月初旬、OYOはヨーロッパの民泊ビジネスに3億ユーロ(3億2,800万米ドル)を投資することを決めています。
今回の Danamica の買収により、Oyo Home、Belvilla、DanCenter といったすべての自社ブランドでダイナミックプライシングを活用し、売上の増加が見込めるようになります。
Danamica は、在庫状況に時間制限のある民泊などの価格設定を専門とする、機械学習・ビジネスインテリジェンス企業で同社のテクノロジーがあれば、需要と供給の変化に応じて民泊の価格を柔軟に最適化できるようになり、利用者と物件所有者の双方にメリットがもたらされます。
機械学習を活用した価格設定と収益管理を導入することで、OYOの利用者は最安値で民泊の予約を行うことができるようになります。
OYOといえばダイナミックプライシングが有名ですが、そこを強化した形になります。
また、買収することにより、良い人材も自社のリソースになりますので、非常に良い動きなのではないでしょうか。
※NewsPicks記事参照
最後に
今回の記事で気になったのは、レオパレスを買収か!?の記事です。
おそらくWeWorkショック前までは、検討の一つに入っていたのではないかと思います。
ただ、オヨライフの名古屋、大阪からの撤退、本国での大規模レイオフなどを見ると今は難しそうですね。拡大フェーズの潮目になってからが勝負です。
>『最新のリーテック市場 OYO編【概要1】』
>『最新のリーテック市場 OYO編【概要2】』
>『最新のリーテック市場 OYO編【取り組み1】』
>『最新のリーテック市場 OYO編【取り組み3】』