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不動産用語解説 | 不動産投資信託(REIT)とは?

2020/08/24
2023/03/10
不動産投資コラム

不動産投資信託(REIT)とは

投資家から集めた資金で不動産投資を行う金融商品のことを不動産投資信託またはREIT(リート)と言います。
投資信託には株式に投資するものや国内外の債券に投資するものなどいくつかあり、不動産投資信託(REIT)も投資信託の一種になります。

不動産投資信託は投資家から集めた資金で投資を行い、そこで得られた賃貸収入や売却益などの利益が分配される仕組みになっています。
商業施設やオフィスビル、ホテルや物流施設など、個人で投資するには難しい不動産にも小額から投資ができるのが魅力の一つです。

不動産投資信託(REIT)のメリットとデメリット

メリット4つ

■少額から取り組める

証券化された金融商品なので、自身でどの銘柄を買うか判断でき、安いものだと1口2万円台から数十万円と幅広くあります。1口単位で購入が可能なので、取り組みやすい商品です。

■流動性が高い

不動産投資信託(REIT)は証券取引所に上場している商品で、価格をリアルタイムで知ることができ、株式同様に証券会社の口座で売買が可能です。
実物であれば、売却に2、3ヵ月の期間を要すところが、不動産投資信託(REIT)であれば、売却代金は3営業日で受け取ることができます。

■分散投資がしやすい

不動産の種類、エリアも複数あるので複数の不動産に分散して投資でき、少額で購入が可能な為、複数購入も難しくありません。

■所有する必要がない

複数の投資家で運用する商品の為、実際に不動産を購入して所有する必要がありません。

実物の不動産投資では、物件の購入費用だけではなく、不動産取得税や火災保険料などの諸費用等もかかります。その点、不動産投資信託(REIT)は所有しなくていい分、コストもかかりません。

デメリット3つ

■投資法人が倒産するリスク

投資法人が保有する不動産があるので価値がなくなることはありませんが、著しく価値は低下します。不動産を売却して多少清算はできますが、大きな損失を生む可能性があります。

■投資法人が上場廃止になるリスク

上場廃止によって価格が大きく下落するリスクがあります。
当然ながら、元本が保証されていないので、運営側の財務状況の悪化や不動産価値の下落が起きると損失を生みます。

■レバレッジが少ない

不動産投資信託(REIT)の場合、手持ち資金の3倍までとなっており、FXのように大きなレバレッジを効かせた取引はできません。
実物であれば、物件を担保にローンの借入ができる為、レバレッジを大きく活用することが可能です。

最後に

不動産投資信託(REIT)は少額から始められる投資として近年取り組む方も増えており、運用の手間もかからないので初めての方でも始めやすい投資です。
一方、個人で取り組むマンション経営は実物の不動産を手にすることができ、将来的にはご家族にも遺すことができます。

それぞれにメリットがあるので、まだ不動産投資をご検討中の方は、実物の不動産と証券化された不動産どちらも見てみると良いでしょう。

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