混乱続く状況ですがソフトバンクが具体的に出資を決めたり、その間も次の一手になりうるゲーム会社を買収したりなど明るいニュースもあるようです。
最近は悪いニュースばかりでしたのでこういったニュースがあるのは嬉しいですね。
※リーテックとはReal Estate Technologyの略で、直訳すると「不動産テクノロジー」です。
不動産事業にIT技術を活用することを意味しています。
ソフトバンクが5000億以上の出資を検討
ガバナンスの問題や実際の企業価値は低いとの見方が浮上したWEWORKご存じの通りは上場延期に追い込まれ、ソフトバンクGとJPモルガン・チェースがそれぞれ提示した資金支援案を検討していました。
その件に関しては先週のコラムでもお伝えしていましたが、支援を受けなければ、実はすぐにでも資金繰りに窮するところだそうだ。
ソフトバンクGの孫正義会長兼社長は発表文で、ソフトバンクGはWEWORKが人々の働き方の変革をけん引すると信じており、「大型の資本投入と業務支援を通じ、同社に再投資することに決めた」と説明した。
ある専門家によると今回の支援について、ソフトバンクG本体が「1つの会社にこれほどの金額を出すとは信じられない。これはおかしいとリスクを感じている投資家もいるだろう」と分析してるとのこと。
WEWORK4000人の人員削減を検討中
WEWORKが4000人の雇用削減を計画していると、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が、関係筋の話として報じようです。これはWEWORKへの支援を決めたソフトバンクGによる再建計画の一環とのことです。
報道によりますと、雇用削減によりWEWORKの従業員は世界で3分の1以下となる見通しで約1000人は清掃スタッフなどが対象になるようです。
ソフトバンクもいよいよ大幅価値下落を覚悟
ソフトバンクGは、傘下のビジョンファンドが大口の株式を保有するWEWORKの価値を少なくとも約5400の億円の評価切り下げを計画しているそうです。
ある関係者によると、評価切り下げは最大70億ドルに達する可能性もあるそうで、金額はまだ最終的に確定されておらず、引き続き変更されることが可能性としてはあるとのこと。
WEWORK実はまだ攻めの姿勢は崩していない?
先週、ソフトバンクからの95億ドル(約1兆円)の支援策を受け入れたWEWORKが最近、「プレー・バイ・ウィー(Play By We)」と呼ばれる新たなプロゲーム事業の商標登録を出願したことが分かりました。
これは、英知的財産庁が先週公表したそうでして、ブルームバーグが他社に先駆け報じた出願書類により発覚したものだそうです。
ブルームバーグによると、WEWORKの運営会社ウィーカンパニーは電子ゲーム事業の初期段階の構築を水面下で進めているそうです。また、WEWORKは既に同事業のために複数の従業員を雇っており、さらにこれとは別に2件の求人広告を投稿していたようです。
求人広告はコンテンツ・体験責任者と、ニューヨークでの配送プロジェクト責任者の各1件だそうで、いずれも現在は取り下げられている模様。
プレー・バイ・ウィーは、プロゲーミングとeスポーツに焦点を置き、各種トーナメントや大会を開くエンターテインメントサービスブランドになると言われるスタートアップで業界からも注目は高い。
出願書類からは、WEWORKが抱えている多数の不動産をオフィススペースとして貸し出したり、ビデオゲームの大会やイベントの会場としてそのオフィスを利用したりする可能性が示唆されていると、ブルームバーグは報じています。
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