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新着最新のリーテック市場 Part3

2019/08/15
2023/03/07
不動産投資コラム

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リーテックからプロップテックに?

※リーテックとはReal Estate Technologyの略で、直訳すると「不動産テクノロジー」です。
不動産事業にIT技術を活用することを意味しています。

ITを活用した金融サービスFinance+Technologyでフィンテック、Real Estate+Technologyでリーテックと称しておりましたが、実はあらたに注目を集めている呼称が、プロップテック=不動産テクノロジー(不動産テック)です。

読んで字のごとく、「不動産」と「テクノロジー」をあわせた造語で、日本では不動産テクノロジーをリーテックと呼ぶのに対して実は海外では「Property」(資産)「Technology」を合わせた「Proptech(プロップテック)」という呼称で呼ばれ始めているそうです。今後はプロップテックという言葉の方が主流になるかもしれません。

不動産オーナーの為のマッチングアプリが登場

ラックベア社は、不動産オーナーと不動産関連スキルを持つ個人をマッチングするアプリ【タテカン】を2019年秋より提供開始すると発表しました。

このアプリは、従来の中間業者を介在させる形式とは異なり、不動産オーナーと建物関連スキルを持つ個人とを直接マッチングするため、複数業者分発生していた中間マージンが発生しないところがメリットです。

不動産管理コストの削減に寄与すると同時に、不動産従事者の所得向上、および拘束時間の短縮による労働環境の改善、雇用機会の創出という観点から社会への貢献を目指すとのことです。

不動産オーナーは依頼したい業務をアプリで選択し、スキル保持者は仕事の一覧から所持しているスキルに応じ業務を選択することでマッチングが行われます。
ユーザーには本人確認と必要資格の確認を実施しているため、安心して利用できるそうです。

リーテック=プロップテックの旗手WeWorkとは

「コワーキングスペース」を運営する米国企業WeWork(ウィーワーク)という会社をご存じでしょうか。

コワーキングスペースとは、都心のオフィスで近年増え始めた「シェアオフィス」の進化形でシェアオフィスは不特定多数の利用者に、机やいす、コピー機などビジネスに必要な環境を丸ごと貸し出すサービスです。
そうしたシェアオフィスに集まる人たちをつなげてコミュニティを作り、価値の創造を狙うのがコワーキングスペースの目的です。

WeWorkはあの孫正義氏率いるソフトバンクグループのソフトバンクビジョンファンドから44億ドル(約4900億円)も出資を受けている会社です。
WeWorkの日本での知名度は低いですが、米国ではユニコーン企業(未上場で評価額10億ドル以上のベンチャー)としてかなり有名です。

米CBインサイトの直近情報によればWeWorkの企業価値は推定200億ドル(約2.2兆円)で世界の未公開企業中8位。ライドシェアのウーバー・テクノロジーズ(1位)、民泊のエアビーアンドビー(5位)、イーロン・マスク氏率いる宇宙輸送のスペースX(6位)などと肩を並べ、リーテック業界では最大規模の会社になります。

WeWorkの創業は10年。ニューヨークのソーホー地区で最初のコワーキングスペースを開設しました。その後7年余りで世界71カ国242カ所に拠点を構えるようになりました。

会員数は17年の1年間で8万7000人から22万人へ急増、17年12月期の売上高は15億ドルで、前年比2.6倍に膨らんでおります。日本では東京・六本木のアークヒルズサウスタワーで18年2月に開業後、新橋など合計4カ所を開設しています。

さらに、神宮前など2カ所を新たに追加する予定とのことです。
会員には、フリーランサー(個人事業主)やスタートアップ企業、中小企業が多いが、世界的大企業も名を連ね、日本ではバーガーキングを運営するビーケージャパンホールディングスや旅行のJTB、IT関連のヤフー、ソフトバンクグループなどが利用しているそうです。

筆者まとめ

今回はいよいよリーテック業界が誇るメガベンチャーWeWorkを紹介させて頂きました。

未上場で企業価値2兆円はすごすぎますね。これを機に次回もWeWorkについてコラムを書こうと思っております。宜しくお願い致します。

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