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東京の再開発2021年の状況

2021/04/23
不動産投資コラム
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株式会社リヴトラスト

不動産投資コラム

東京の再開発2021年の状況

2018年から2020年まで3年続いた東京の不動産における再開発竣工ラッシュは終わり、2021年、2022年はオフィスビルの新規供給量は過去の平均を下回る低い水準になるとされています。しかし、2023年以降からは再び、虎ノ門・麻布台プロジェクト、渋谷駅桜丘口地区再開発事業 A街区A1棟、品川開発プロジェクトなどの巨大プロジェクトの竣工が相次いで続いていく予定で、今後、移転を予定する企業にとっては、オフィス戦略が難しさを増してくることが予想されます。
そんな、再開発がいったん落ち着きを見せる2021年ですが、それでもいくつかの注目プロジェクトが竣工予定となっておりまだまだ目が離せない状況が続きそうです。
今回は2021年竣工予定のオフィスビルの中でも、魅力的な特徴を持った物件を3つピックアップし紹介したいと思います。

TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)常盤橋タワー

常盤橋タワーは、東京都千代田区大手町・八重洲に誕生する大型再開発プロジェクトのTOKYO TORCH(トウキョウトーチ)街区内に建設されるタワーの一つです。
TOKYO TORCH という街区名称は、東京駅前常盤橋プロジェクトと称されたエリアのことで、三菱地所が2020年9月17日に街区名を「 TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)」としました。その名称には、常盤橋街区が日本を明るく照らす希望の灯りのような存在でありたいという想いが込められており、「TORCH」のもつ「灯り」のイメージと、プロジェクトビジョンを重ね合わせているといいます。常盤橋タワーの竣工予定は2021年夏ごろで、完成すれば大手町・八重洲の新しい顔となるランドマークタワーの誕生となります。
タワーの概要は、地下5階、地上38階 (建築基準法上、地上40階)で地上212m、延べ面積約146,000㎡の高層タワーで、低階層にはカフェテリアなどの商業施設、高階層にはオフィスが入居する複合施設です。
特徴は、「街区の更新と一体的に下水施設、変電所、都市計画駐車場等の広域的な都市基盤を更新・再構築」に加えて、人の往来が少なかった東京駅界隈の各主要エリア、特に日本橋周辺地区の結節点として整備されることが大きな目玉とされています。

また、 TOKYO TORCH 街区内には2027年度竣工予定で地上390mとなる超高層のTorch Tower(トーチタワー)建設も予定されており、完成すれば大阪の「あべのハルカス(約300m)」を抜いて日本一の高さとなります。
TOKYO TORCH には空中散歩道などを含めた総面積約20,000㎡の屋外空間があり、地方自治体と連携した体験や様々なイベントに利用可能で、街区を超えて個人とつながるプロジェクトになると期待されています。

世界貿易センタービルディング南館

世界貿易センタービルディング南館の建設は、大規模開発「浜松町二丁目4地区A街区」の初弾工事となります。
南館は2021年3月25日に完成しており、本館である現在の世界貿易センタービルディングは今年度中に建て替えし、新しい世界貿易センタービルディング(本館)として2025年12月に竣工する予定です。また、このビルの解体は国内における過去、最も高い超高層ビルの解体工事となっています。本館を含めたA街区全体の竣工は2027年12月が予定されており、東京モノレール浜松町駅も新しくなります。
タワーの概要は、地上39階、地下3階、高さ197,321m、延べ面積95,239㎡の超高層ビルで、業務棟、商業棟などで構成されています。
特徴は、 MICE機能(※1)を整備し、外国人滞在者支援機能及び交通・観光サポート機能の導入などにより、国際的なビジネスセンターの創出を目指すことで、国際競争力の強化を図る都市再生プロジェクトである点です。
また、同時に、東京の玄関口である浜松町駅のポテンシャルを活かし、浜松町駅周辺の交通結節機能の強化を図る狙いもあり、国際性豊かな交流ゾーンの形成、東京モノレール浜松町駅の建替え、バスターミナルの再整備なども含まれています。

※1 MICEとは、Meeting(企業などの会議)、Incentive tour(報奨・研修旅行)、Convention(大会・学会・国際会議)、Exhibition(展示会・見本市)の頭文字をとった造語で、これらのビジネスイベントの総称。

メブクス豊洲・ラビスタ東京ベイ

東京駅から4km圏内という好立地の豊洲に建設されるメブクス豊洲・ラビスタ東京ベイの2棟は、国土交通省が「スマートシティ先行モデルプロジェクト」の一つに選定した「豊洲スマートシティ」のエリア内に建設されるタワーです。
2021年8月に竣工予定となっており、両棟の間には東京BRT (Bus Rapid Transit:バスによる高速輸送システム)の駅や空港直結の高速バス乗り場が設置されます。また、その交通広場のエリアには、交通結節、来街者の憩い、情報発信、災害時対応の各機能を備えた日本初の”都市型道の駅”「豊洲MiChiの駅」が整備され、豊洲エリアの新たな賑わいの場になると期待されます。
タワーの概要は、メブクス豊洲が高さ74.335m、地上12階、地下0階のオフィス棟となり、ラビスタ東京ベイが高さ70m、地上14階、地下0階のホテル棟となっています。
メブクス豊洲には特徴的な大規模吹き抜け空間「アクティブアトリウム」を中心に、1フロア2,000坪と国内最大級のオフィスフロアが誕生し、スタジオ、R&D、テストキッチンなど、オフィスビルでは実現が難しい要件に応えることができる点が魅力的です。
また、ラビスタ東京ベイは豊洲エリアで最大のホテルとなり、最上階には大浴場やプールなどの施設が設置され、「水辺の景観を活かしたアーバンリゾート」となります。

この2棟が完成すれば、「豊洲スマートシティ」に暮らす人々にとって、快適で自由な働き方、健康と楽しさが融合した新たなライフスタイルを与えてくれる素晴らしい施設になるでしょう。

おわりに

今回は、2021年竣工予定の3つのビルを紹介させていただきました。この他にも、日比谷フォートタワー、KABUTO ONE、日本橋三丁目スクエアなど多数のビルが誕生予定です。
どのビルも、これからの私たちの暮らしやショッピングシーン、ワークスタイルを快適にしてくれる商業施設ばかりで、街中での過ごし方もより一層充実したものになることでしょう。

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