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東京23区のマンション賃料指数が15四半期連続で過去最高を更新、単身・ファミリーともに上昇続く

2026/09/24
不動産市場

東京都心部における居住用マンションの賃料上昇傾向が依然として続いています。三井住友トラスト基礎研究所と不動産情報サービスのアットホームが発表した最新データによると、東京23区におけるマンション賃料の成約事例に基づいた指数が、15四半期連続で過去最高値を更新したことが明らかになりました。

今回の調査結果では、全体の賃料水準が押し上げられているだけでなく、単身者向けのシングルタイプと世帯向けのファミリータイプの双方が大きく伸長している実態が浮き彫りとなっています。都心回帰の動きに加え、住居選びにおける実需層の動きが数値に直接反映される形となりました。

金利の引き上げ局面においても賃料への転嫁が着実に進んでいる様子が示されており、今後の住宅市場の動向や不動産投資の収益環境を把握するうえで、見逃せない指標となっています。

この記事のポイント

  • 東京23区のマンション成約賃料指数が15四半期連続で過去最高を更新しました。
  • 2026年第2四半期の賃料は前年同期比+6.2%、前期比+0.9%の上昇を記録しています。
  • 単身世帯の都心流入によりシングル向け賃料が前年比+8.5%と大きく伸長しました。
  • 分譲価格高騰に伴い一次取得層が賃貸に滞留し、ファミリー向けも前年比+9.8%上昇しました。
  • 金利引き上げ局面において賃料への価格転嫁が着実に進んでいる実態が示されています。

ニュースの概要と背景

三井住友トラスト基礎研究所およびアットホームが2026年9月24日に公表した「マンション賃料インデックス(2026年第2四半期・4〜6月期)」によれば、東京23区の成約賃料は前年同期比でプラス6.2%、前期比でもプラス0.9%の伸びを見せました。これにより、四半期ベースの過去最高値更新は15期連続に達しています。

タイプ別の内訳を確認すると、単身世帯の都心部への流入を背景として、シングル向けマンションの賃料が前年比プラス8.5%と顕著な伸びを示しました。通勤利便性や都市機能の活用を重視する単身層の需要が底堅く、賃料負担を受け入れる動きが継続していることがうかがえます。

さらに注目されるのがファミリータイプの上昇率で、前年比プラス9.8%と全体を上回る大幅な上昇を記録しました。この背景には、近年の分譲マンション販売価格の高騰により、住宅購入を希望しながらも見送らざるを得なくなった一次取得層が、購入を諦めて賃貸市場に滞留している構造的な要因が存在します。

分譲市場の価格高水準が続く限り、賃貸を選ばざるを得ないファミリー世帯の需要は高止まりしやすく、結果として良質な広めの住戸に対する需給が引き締まり、賃料全体を押し上げる強い推進力となっている状況です。

不動産市場・投資家への影響

今回のデータは、金融引き締めや金利引き上げが進む局面においても、賃貸住宅市場における価格転嫁が着実に機能していることを示唆しています。借入コストの増加懸念がある中でも、賃料収入の増加が実現できている物件であれば、投資利回りの急激な悪化を緩和できる可能性があります。

特に東京23区のような賃貸需要が厚いエリアでは、単身向けのみならずファミリー向け住戸においても強い賃料上昇圧力が確認されており、幅広い間取りで収益基盤の安定性が再評価される契機となりそうです。物件の規模やターゲット層に応じた柔軟な運用戦略が重要視されます。

もっとも、すべての物件で一律に賃料増額が受け入れられるとは限らず、駅距離や築年数、設備仕様による選別の目がより厳しくなることも考えられます。周辺相場に対する入居者の負担能力や契約更新時の動向については、引き続き丁寧な注視が必要です。

資産形成や不動産投資を行うにあたっては、募集条件の表面的な数値だけでなく、実際に契約が成立した成約賃料のトレンドを正確に捉え、エリアごとの需給バランスを多角的に検証していく姿勢が求められます。

出典:マンション賃料インデックスから見る住宅市況-2026年第2四半期 | 三井住友トラスト基礎研究所

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