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「UR賃貸住宅」とは?民間の賃貸住宅との違いや特徴を解説!

2020/04/16
2023/04/26
不動産投資コラム

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  • UR賃貸住宅とは?
  • UR賃貸住宅のメリット3つ
  • UR賃貸住宅のデメリット3つ
  • まとめ:UR賃貸住宅はどんな人に人気があるのか?

「UR賃貸住宅」とは、都市再生機構(UR都市機構)という独立行政法人が管理している賃貸住宅です。

最近はCMで見る機会も増えていますが、UR賃貸住宅と民間の賃貸住宅との違いを詳しく知らない方も多いのではないでしょうか?

今回は、UR賃貸住宅と民間の賃貸住宅との違いUR賃貸住宅の特徴について解説していきます。

UR賃貸住宅とは?

冒頭でもお伝えしましたが、UR賃貸住宅とは都市再生機構(UR都市機構)という独立行政法人が管理している公的な賃貸住宅のことです。
「UR」は、Urban Renaissance(都市再生)の略称です。

高度成長期における都市部の人口増加に対応するために、独立行政法人の都市再生機構によって次々と建設された賃貸住宅です。

現在では全国に約74万戸あり、最近では「URであーる」のCMがお馴染みとなり、認知度は高まってきています。
UR賃貸住宅は団地のイメージが強い方も多いと思いますが、実は、リノベーション物件や地上30Fを超える超高層物件などもあります。

では、UR賃貸住宅を選ぶメリット・デメリットについて見ていきましょう

UR賃貸住宅のメリット3つ

UR賃貸住宅には以下3つのメリットがあります。

1.初期費用が安く抑えられる
2.契約に必要なものが少ない
3.お得な割引がある

一つずつ解説していきます。

メリット1.初期費用が安く抑えられる

民間の賃貸住宅では、一般的に敷金・礼金がそれぞれ家賃1~3カ月分、また、不動産会社への仲介手数料が月額家賃1カ月分かかります。それに対して、UR賃貸住宅では民間の賃貸住宅を借りる時にかかる礼金・仲介手数料がかかりません

必要なのは敷金として家賃2カ月分と共益費だけなので、入居時の初期費用が抑えられるのは嬉しいポイントです。

また、1年ごとの更新も手続き不要で更新料がかからない点や、UR賃貸住宅から別のUR賃貸住宅に引っ越した場合には敷金が引き継がれる、というのも長く住む固定ファンが惹かれる魅力になっています。

メリット2.契約に必要なものが少ない

民間の賃貸住宅に入居する場合、基本的には連帯保証人を立てたり、保証会社を利用することが必要になります。
しかし、UR賃貸住宅では保証人を立てる必要がありません

また、火災保険への加入も義務付けられていないため、その部分でも金銭的負担を少なく済ませることができます。

メリット3.お得な割引がある

UR賃貸住宅に家賃がお得になる様々なプランもあります。

・近居割:2世帯家族で住むと、最大5年間家賃を5%減額!
・U35割:35歳以下の方は家賃が3年間お得!
・子育て割:子育て世帯は最大9年間家賃を20%減額!
・LOVE得:カップルで住むと3年間家賃がお得!
・URでPonta:月々の家賃のお支払いでPontaポイントがたまる!
※参照:UR賃貸住宅

上記の条件に当てはまる方は家賃を多少安く抑えることができ、特にファミリー層からの根強い支持を得ています。

UR賃貸住宅のデメリット3つ

一方で、デメリットも3つあります。

1.入居審査が民間よりも厳しい
2.空室の少なさ
3.築年数が長いものがほとんど

それぞれのデメリットを見ていきましょう。

デメリット1.入居審査が民間よりも厳しい

デメリットの一つとして、入居の審査基準がやや厳しいという点が挙げられます。

民間の賃貸住宅も入居の審査基準として「家賃の支払い能力の有無」は重要視され、月額の家賃が月収の3割以内であることが求められます。
一方で、UR賃貸住宅の場合はさらに厳しく、家賃に応じて定められた「基準月収額」を超えているかどうかが審査基準となります。

●家賃に対する月収の基準額(単身申し込みの場合)
・パターンA.家賃:62,500円未満→ 月収:家賃額の4倍
・パターンB.家賃:62,500円以上 20万円未満→月収:25万円(固定額)
・パターンC.家賃:20万円以上→月収:40万円(固定額)
※参照:UR賃貸住宅

このように、民間の賃貸住宅に比べて収入面の基準は厳しいですが、この支払い能力を含む「申し込み資格」をクリアすれば先着順で契約することが可能です。

デメリット2.空室の少なさ

UR賃貸住宅は民間の賃貸住宅より戸数が少ないため、特に人気のエリアでは空きがなかなか出ません。

例えば、2020年4月現在、都心6区に絞ると空室は0件なので「絶対にこのエリアに住みたい」と立地に強いこだわりを持つ人にとっては、なかなか選択肢に入りにくいかもしれません。

デメリット3.築年数が長いものがほとんど

UR賃貸住宅の多くは築40年を超える建物です。

大規模なリノベーションが行われた物件もあれば、内装と設備を交換しただけの物件もあるため、内覧の際にはエントランスやベランダ等の共用部分の設備が整っているかをチェックすることも重要です。

このように、UR賃貸住宅にはメリット・デメリットがそれぞれ3つずつあります。
自分に適しているかどうかは、家族構成や働き方を含めたライフスタイルなどに左右されそうです。

まとめ:UR賃貸住宅はどんな人に人気があるのか?

今回は、UR賃貸住宅について解説してきました。

UR賃貸住宅は、初期費用が安く更新料もかからないため、特にファミリー層から支持されています。
その一方で、希望エリアの空室が良いタイミングで見つからなかったり、入居審査が厳しく民間の賃貸住宅よりも家賃が高めに設定されていたりするという場合があります。

UR賃貸住宅に限ったことではありませんが、賃貸住宅選びは金銭的な負担を考えると頻繁に行えるものではないため、月々の家賃や周辺環境、交通の便も含め、ご自身に合った物件を選ぶことが重要です。

UR賃貸住宅は民間の賃貸住宅とは違う利点もありますが、あくまでも選択肢の一つとして幅広い情報収集をすることが大切ですね。

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