IPO延期から毎週のように大きな動きがあります。まだまだ目が離せません。
※リーテックとはReal Estate Technologyの略で、直訳すると「不動産テクノロジー」です。
不動産事業にIT技術を活用することを意味しています。
ソフトバンクWeWorkを子会社化
ソフトバンクGは今週、共有オフィスを手掛ける米WeWorkの株式公開買い付け(TOB)を開始するようです。
これまでに合意された買い付け規模は最大30億ドル相当で、創業者アダム・ニューマン氏が保有する株式最大9億7000万ドル相当が含まれています。TOBは、ソフトバンクが関連書類の技術的な見直しを求めたため、当初の予定から遅れたとのこと。
米ブル-ムバーグは前週、ソフトバンクGが、WeWorkに対して行う30億ドルのTOBの規模を縮小する方法を検討していると報じた。
ニューマン氏への支払額を抑えたい意向だという。
TOBは10月にソフトバンクが合意した95億ドル規模のWeWork救済策の一環。ソフトバンクは債務と株式の形で65億ドルの支援も行うとのこと。
ソフトバンクビジョンファンド2暗礁に
ソフトバンクGはビジョン・ファンド2号に対する野心をしぼませたと、英紙サンデー・テレグラフが報じました。
1号ファンドによるシェアオフィス運営会社WeWorkなどへの大型投資が失敗し、サウジアラビアなどの投資パートナーを動揺させたためとしています。
同紙は事情に詳しい複数の関係者の話として、VF2号の規模は目標の1080億ドル(約11兆7300億円)に遠く及ばない見通しだと伝えたそうです。
テレグラフによると、アブダビ首長国の政府系ファンド(SWF)であるムバダラ・インベストメントやサウジのSWF、パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)などとの協議は続いているが、いずれもVF2号への出資を確約していないそうです。
ゴールドマンも参画
ソフトバンクGはシェアオフィス事業を展開する米ウィーワークへの大規模融資をてこ入れするため、新たな借り入れの取りまとめ役にゴールドマン・サックス・グループグループを起用した。
事情に詳しい関係者によると、ゴールドマンは17億5000万ドル(約1900億円)の信用枠設定をまとめようとしている。ソフトバンクGはWeWork支援パッケージの一部としてデットファイナンスで50億ドルを用意するとしており、この実現に向けた最初の一歩となる。
この取引が金融機関に受け入れられやすくなるよう、ソフトバンクGを借り主、WeWorkを共同借り主として記載するという。ゴールドマンはこの信用枠設定に参加する関心の度合いを測るため、金融各社に接触していると、関係者は述べた。
目標は年内に設定できることだという。
WeWork事業縮小化
WeWorkは、オフィス環境の管理サービスを提供するマネージド・バイ・キューの売却を協議している。事情に詳しい関係者が明らかにした。
WeWorkは8カ月前に同社を取得したばかりだが、売却で資金を確保し、中核事業に再び焦点を合わせる態勢を整える。
交渉が非公開だとして匿名を条件に述べた同関係者によると、マネージドの共同創業者で元会長のダン・テラン氏を含む複数の幹部や投資家がWeWorkからの買い戻しを試みている。
交渉は進展を見せており、ウィーワークは解決策を見いだすことに前向きだと言います。
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