賃貸マンションを選ぶ際、浴室乾燥機付き、バス・トイレ別、モニター付きインターホンなど、設備を重視する人も多いと思います。
特に、一人暮らしの場合はお仕事で夜遅く帰宅するケースもあるため、少しでも便利に暮らしたいはず。
最近のマンションは様々な設備が導入されていますが、その中でも今需要が高まっているのが「宅配ボックス」です。
このコラムでは、宅配ボックスの種類、使い方、預かれない荷物などについて解説していきます。
一人暮らしをする上で宅配ボックスを重視している人、不動産投資をする際に人気の設備が導入されている物件を所有したい人は、ぜひ参考にしてください。
宅配ボックスとは?
「宅配ボックスって何?」という人はあまりいないと思いますが、そんな人のために簡単に説明します。
宅配ボックスは、居住者が不在時でも荷物を受け取れるロッカー型の設備のことで、宅配ロッカーと呼ばれることもあります。
最近は、駅・スーパー・コンビニ・ドラッグストアなどにも設置されているため、目にする機会が増えてきました。
ネットショッピングの需要が高まっていることや、置き配・非対面での受け取りを希望する人も増えていることもあり、実際に利用している人も多いのではないでしょうか?
宅配ボックスは、一人暮らしや共働きのご家庭では「休日しか荷物を受け取れない…」などの悩みを解決してくれますし、再配達を依頼する手間も省けるため、近年は普及率も高まってきています。
マンションでの普及率は6割超え
ネットショッピングの需要や、コロナ禍における非対面・非接触に対応した「置き配」の需要も高まり、宅配ボックスの普及率は高まっています。
引用元:株式会社ナスタ「2022 年「置き配」利⽤率が6割を突破、19 年⽐で2.3 倍に増加」より
郵便受け・宅配ボックスシェアNo.1の株式会社ナスタが発表した2022年度の調査結果によると、戸建てやアパートよりもマンションでの設置率が高い結果となっています。
宅配ボックスは住む人が便利になるだけではなく、配達するドライバーにも助かる設備です。
また、来年2024年4月からは「働き方改革」によって運送業の残業時間が制限され今よりも再配達に日時を要してしまうことを考えると、宅配ボックスは受け取る側・配達する側でWin-Winになる設備と言えます。
宅配ボックスの使い方・種類
宅配ボックスには「機械式」「電気式」の2種類がありますが、ここでは特徴や使い方について簡単に解説していきます。
種類は大きく分けて「機械式」「電気式」の2つ
【機械式】
機械式の宅配ボックスは、ダイヤルを使って施錠・開錠をするタイプです。
使い方は以下の通りです。
1.宅配業者:荷物を入れる
2.宅配業者:暗証番号を設定し施錠をする
3.宅配業者:暗証番号を記載した配達票や不在票をポスト投函する
4.受け取る人:暗証番号が記載された配達票や不在票を基に開錠する
機械式宅配ボックスは電気式宅配ボックスに比べてコストが抑えられます。
電気代やメンテナンス費用もかからないため、多くのマンションで導入されているのです。
【電気式】
電気式宅配ボックスは、タッチパネルやテンキーを使って施錠・開錠をするタイプです。
使い方は以下の通りですが、基本的に機械式とほぼ変わりません。
1.宅配業者:荷物を入れる
2.宅配業者:タッチパネルや音声ガイダンスに従って施錠する
3.宅配業者:暗証番号を記載した配達票や不在票をポスト投函する
4.受け取る人:暗証番号が記載された配達票や不在票を基に開錠する
電気式宅配ボックスの中には、荷物の受け渡しをメール通知をしてくれるタイプや、固定の暗証番号の入力や事前配布されたカードキーを使って開錠するタイプなどもあります。
「受け取り」以外にも使い方がある
宅配ボックスは「荷物を受け取るためだけに使う」と思っている人多くないですか?
実は、荷物の受け取り以外にも使い方があるのです。
例えば、ヤマト運輸の「宅配ロッカー発送サービス」を利用することで、宅配ボックスから荷物を発送できます。
コンビニや集配所に持って行く必要もないですし、集荷が来るまで家で待っている必要もありません。
他にも、クリーニング業者によってですが、宅配ボックスにクリーニングに出したい衣類を入れておくことで、集配を行ってくれるところもあります。
宅配ボックスのメリット3つ
宅配ボックスを利用する上でどんなメリットがあるのかと言うと、主に以下の3つが挙げられます。
1.最短で荷物を受け取れる
2.時間を有効活用できる
3.防犯面でも安心
メリット1.最短で荷物を受け取れる
宅配ボックスを利用する最大のメリットが、最短で荷物を受け取れる点です。
配達時に不在であっても宅配ボックスに保管してもらえるため、不在票を受け取って再配達を依頼するといった手間が省けます。
メリット2.配達時に家にいる必要がない
宅配ボックスがあることで、配達時に家にいる必要がありません。
荷物を受け取るために家で何時間も待機していたり、配達時間に合わせて帰宅しなくても良いのです。
配達時間を指定できる宅配業者もありますが大体が2~3時間ごとの時間帯での指定になっているため、その2~3時間は家で待機している必要があります。
それを考えると、宅配ボックスを利用することによって、時間を有効活用できるようになります。
メリット3.防犯面でも安心
宅配ボックスは対面での受け取りを避けられるということもあり、防犯面でも安心です。
昨今、宅配業者を装った不審者や営業マンが訪ねて来てトラブルになるケースも少なくありません。
その点、宅配ボックスを利用することで対面は避けられるため、一人暮らしや女性には特に安心です。
宅配ボックスのデメリット3つ
宅配ボックスにはメリットだけでなくデメリットもあり、主なデメリットはこちらです。
1.受け取れない荷物がある
2.開錠時の暗証番号間違い
3.管理費が高くなるケースも
デメリット1.受け取れない荷物もある
宅配ボックスは全ての荷物が受け取れるわけではなく、対面での受け取りが必須な荷物もあります。
【受け取れない主な荷物】
・現金書留
・代引きの荷物
・料金や手数料が必要な荷物
・保冷/冷凍の荷物
・国際郵便
上記以外にも、サイズ的に宅配ボックスに収まらない荷物も受け取りができません。
また、マンションの場合、宅配ボックスが他の居住者の荷物で埋まっていると保管ができないため、再配達の依頼が必要になります。
デメリット2.開錠時の暗証番号間違い
宅配ボックスは、暗証番号の入力で開錠をし荷物の受け取りを行います。
そのため、連続して暗証番号の入力を間違ってしまうとロックがかかってしまい、開けることが出来なくなってしまうこともあります。
また、配達員がボックス番号や暗証番号を書き忘れたり書き間違えたりした場合は、そもそも開錠できないため荷物が受け取れません。
デメリット3.管理費が高くなるケースも
賃貸マンションの場合、宅配ボックスが設置されていることによって管理費が若干高めに設定されているケースもあります。
特に、電気式の宅配ボックスは電気代やメンテナンス費用もかかるため、それが理由で管理費が高めに設定されていることも少なくありません。
宅配ボックスはリヴシティでも完備
当情報サイト「リヴプラス」の運営元リヴトラストが販売・管理している「リヴシティシリーズ」では、ほとんどの物件で宅配ボックスを完備しています。
実際にリヴシティシリーズに住んでいる社員も多くいるため、宅配ボックスを使ってみての感想を聞いてみました^^
・よく出張があって家に戻らない社会人には特に便利です。日時を気にせず好きな時にショッピングできます。
(営業社員:K)
・平日、仕事で家にいない時間や、休日の外出している時間でも荷物を受け取ることができる為、かなり便利です。また、配達員と対面する必要がない為、防犯面でも安全です。
(内勤社員:J)
・家の鍵をかざすだけで宅配ボックスが開くので、スムーズに受け取って部屋に戻れるのがすごく便利です。
(営業社員:S)
出張で何日も家を留守にする、平日は仕事で家にいない、といった社員が多く、「便利」といった声が目立ちます。
また、非対面・非接触のため防犯面でも安心とのことですので、宅配ボックスによって安心・安全に暮らせているようですね。
なお、現在販売中の物件
・リヴシティ栄(愛知県名古屋市)
・リヴシティ墨田(東京都墨田区)
でも宅配ボックスは完備しています。
これから不動産投資を始めようと検討されている人、宅配ボックスが完備されている物件をお探しのオーナー様で、物件に興味がございましたらお気軽にお問い合わせください。
宅配ボックスについてよくある質問
では最後に、宅配ボックスについてよくある質問にお答えしていきます。
1.宅配ボックスで荷物を受け取る場合も印鑑が必要ですか?
2.賃貸マンションで個人用に宅配ボックスは設置できる?
3.宅配ボックスの設置は補助金対象って本当ですか?
4.暗証番号が分からなくなったり鍵をなくした場合は?
5.宅配ボックスが使えない時間はありますか?
質問1.宅配ボックスで荷物を受け取る場合も印鑑が必要ですか?
【回答】
宅配ボックスで荷物を受け取る場合であっても、基本的には印鑑が必要です。
配達員が押印できるように、印鑑を収納できるタイプ、押印機能が搭載されているタイプなど、様々な種類があります。
配達済みの証明レシートが発行される宅配ボックスもあり、そのタイプでは印鑑が不要です。
質問2.賃貸マンションで個人用に宅配ボックスは設置できる?
【回答】
賃貸マンションでも問題なく設置可能です。
もちろん、工事を必要とするタイプは設置不可ですが、折り畳み式や置くタイプといった簡易的な宅配ボックスであれば設置できます。
ただし、サイズが大き過ぎて共用スペースにはみ出したり、他の居住者に迷惑がかからないようにする必要があります。
質問3.宅配ボックスの設置は補助金対象って本当ですか?
【回答】
宅配ボックスの設置は補助金・助成金対象ですが、自治体によって条件が異なります。
また、補助金が予算額に達した場合は終了してしまうため、設置を検討している場合は早めに自治体に確認しましょう。
質問4.暗証番号が分からなくなったり鍵をなくした場合は?
【回答】
宅配ボックスを開ける際の暗証番号を忘れてしまった場合は問い合わせが必要ですが、宅配ボックスが「機械式」「電動式」かで問い合わせ先が異なります。
基本的には不動産の管理会社ですが、機械式の場合は管理会社へ確認、電動式の場合は宅配ボックスメーカーへ確認と、異なる場合があります。
また、入居時に渡された鍵(カードキーなど)をなくした場合も、管理会社への連絡が必要です。
質問5.宅配ボックスが使えない時はありますか?
【回答】
宅配ボックスは基本的に24時間使えます。
ただ、マンションの場合は他の居住者と共同して使うため、空きがないと使えず配達員が荷物を持ち帰ることになります。
また、電気式の場合は停電時には利用できないので注意しましょう。
まとめ
今回は数あるマンション設備の中でも、需要や普及率が年々上がっている「宅配ボックス」について解説してきました。
宅配ボックスは不在時でも荷物が受け取れるメリットがあるものの、荷物によっては受け取れないものもあったりします。
設置されていないマンションでもご自身で設置することも可能ですが、工事不可やサイズが限られるなど制限がかかるので注意が必要です。
また、リヴシティシリーズではほとんどの物件に宅配ボックスが導入されていますので、宅配ボックスが導入されている物件をお探しのオーナー様はお気軽にお問い合わせください。