今週目を引いたのは、WeWorkの今回の経緯がドラマ化されるかもしれないというニュースです。
日本でもやるなら是非見てみたいですね。
※リーテックとはReal Estate Technologyの略で、直訳すると「不動産テクノロジー」です。
不動産事業にIT技術を活用することを意味しています。
共同創業者に莫大な退職金が支払われる
WeWorkは、共同最高経営責任者のアーティー・ミンソン氏とセバスチャン・ガニンハム氏が解任される、あるいは複数の理由で退社する場合、約1700万ドル(約18億6000万円)を両氏に支払う必要があるとのことです。
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が文書、および事情について説明を受けた複数の関係者を引用して報じました。
ミンソン、ガニンハム両氏は退職パッケージに基づき、830万ドルずつ受け取ることになります。同社の最高法務責任者ジェニファー・ベレント氏は同じ条件の下で150万ドルを受け取ります。
ベレント氏は解雇される、あるいは退社する場合、残留特別手当の1,200万ドルを返済する必要はないそうです。退職パッケージの条件は株主に通知されました。
WeWork事業を縮小、買った会社がたったの……
WeWorkは事業部門の1つを8カ月前の買収額の4分の1未満で売却することで協議しています。同社は経費削減と資産売却に努めています。
同関係者によると、投資家とハイテク企業幹部のグループはWeWorkからマネージド・バイ・キューを5,500万ドル(約60億円)弱で取得することで交渉を行っているそうです。同部門は今年WeWorkに2億2,000万ドルで売却されたと伝えられています。
オフィス環境の管理サービスを提供するマネージド・バイ・キューの共同創業者ダン・テラン氏もグループの一員で同氏は、先週、アブダビでの会議で事業を買い戻す計画の可能性について言及していました。
マネージド・バイ・キュー買収は、WeWorKの共同創業者で最高経営責任者(CEO)を務めていたアダム・ニューマン氏の事業多様化を図る取り組みの一環だったそうです。
WeWorkまさかのドラマ化??
米HBOの人気ドラマ「サクセッション」での演技が注目を集めた俳優のニコラス・ブラウンが、新作ドラマで「ウィーワーク(WeWork)」の元CEOのアダム・ニューマン役を演じることが、12月11日のハリウッド・レポーターの記事で明らかになりました。
WeWorkを題材としたこのドラマは、「猿の惑星 創世記」などで知られるチャーニン・エンターテインメントとエンデヴァーコンテンツの共同プロジェクトですが、製作はまだ初期段階で、脚本家も決まっていないといいます。
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)記者のEliot BrownとMaureen Farrellは、間もなくウィーワークに関する書籍を刊行する予定で、ドラマの脚本はその書籍をベースとしたものになるそう。
厳しい状況はまだまだ続く
WeWorkの7-9月(第3四半期)純損益は12億5,000万ドル(約1,360億円)の赤字だった。売上高を上回る額となり、前年同期の2倍強に膨らんだ。
同四半期は新規株式公開(IPO)の準備に伴い支出が増加した時期と重なった。
共同最高経営責任者(CEO)のアーティー・ミンソン、セバスチャン・ガニンハム両氏はスタッフに宛てた13日の電子メールで、7-9月期は同社にとって「厳しい時期」だったとし、「収益性への明確な道筋を提供する」計画を策定中だと説明。
これには資産の売却や人員削減が含まれるとしました。
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