ビットコインとは?
ビットコインとは、政府や中央銀行による管理や発行を受けずに、インターネット上で新規発行や価値を取り引きすることを可能にした世界初の仮想通貨(暗号資産)です。
その仕組みには、ブロックチェーンと呼ばれる技術が使われており、独自のネットワークで繋がっているパソコン全てに、取引した履歴(台帳)を記録し確認できるようにすることで、不正な改ざんを不可能にしています。まさに、セキュリティに特化した通貨と言えます。
運用開始された2009年には1BTC(BTC:ビーティーシー。ビットコインの単位)あたり1円以下の価値しかありませんでしたが、2020年11月現在では1BTCあたり180万円程の価格で取引されるほどの価値に急騰しています。価値急騰の理由として、通貨としての需要の高まりと、投資先として選ばれることが多くなったことが考えられます。
しかし、まだまだ普段の生活にはなじみの浅いビットコインですが、決済に対応した店舗やウェブサイトでは実際にショッピングに使用することができ、普段使用する通貨としての価値も年々認められてきています。
ビットコインの取得方法
ビットコインの取得方法はマイニングという作業の報酬や商品との交換など様々ありますが、最も一般的なのは仮想通貨取引所や仮想通貨販売所で買う方法です。
仮想通貨取引所は、個人と個人の取引で購入する仕組みで、売りたい人と買いたい人の注文が合致した時に成立するため、いつでも買えるわけではありません。しかし、取引手数料は無料の取引所も存在するためその点はメリットと言えます。
一方、仮想通貨販売所は、個人と販売所で売買を行います。そのため、いつでも買えるというメリットはありますが、売値と買値に差(スプレッド)があるため売買時にその差の分だけコストがかかります。
スプレッドはだいたい1%~5%のため、例えば、10万円分購入時は1000円~5000円のコストがかかる計算になります。
それぞれメリット・デメリットがあるため、仮想通貨購入の際は自分の売買スタイルに合わせて選択し、よりメリットの高い方で取引するとよいでしょう。
ビットコインで資産形成するには?
近年では、ビットコインは投資先として注目されるようになってきました。資産形成のための投資先として、ビットコインの魅力は以下の3つがあげられます。
1)他の金融商品より価格変動(ボラティリティ)が高い点
2)いつでも取引可能な点
3)少額投資が可能という点
一つ目は、他の金融商品より価格変動(ボラティリティ)が高い点です。
これは、他の金融商品より早く資産形成できる反面、資産を溶かしやすいリスクもあります。
二つ目は、いつでも取引可能な点です。
ビットコインは24時間取引可能なため、時間のない人でも空き時間で取引でき、自分のペースで資産形成することが可能です。
三つ目は少額投資が可能という点です。
1000円以下でも取引ができるため、まとまった資金が無い人や、あまりリスクを取りたくない人でも気軽に始めることが出来ます。
ビットコインはボラティリティが高いことがリスクと言えます。
しかし、毎月一定額をコツコツ積み立てることで、価格が高いときは購入量が減り、価格が下落した時は購入量が増えるため、急激な価格変動による損失リスクをある程度抑えた投資が可能になります。
それでも、想像を超えたボラティリティがあれば大きく損失する可能性があることを考慮し、あくまで余裕資金を使った少額投資をすることをおすすめします。
おわりに
今回はビットコインの概要とビットコインを投資先とした資産形成の仕方について解説しました。
他の投資商品と比較するとまだまだ歴史の浅いビットコインですが、年々その存在感は高まっています。法定通貨の電子化も検討が始まっており、近い将来には仮想通貨が身近なものになっているかもしれません。
老後資金の一部として、ビットコインでの資産形成も検討してみてはいかがでしょうか。