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ワンルームマンション投資は生命保険の代わりになるって本当?

2024/12/06
2024/12/24
不動産投資コラム

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  • ワンルームマンション投資は生命保険の代わりになるのか
  • 団信と生命保険の違い|どちらを選ぶべきか
  • ワンルームマンション投資に伴うリスクとその対策
  • ワンルームマンション投資と生命保険の併用がベストな理由
  • まとめ

「ワンルームマンション投資が生命保険の代わりになる」という話を耳にしたことがあるでしょうか?資産形成をしながら、家族への保障も提供できるとして注目されるこの投資手法ですが、実際にどのような役割を果たすのでしょうか。

特に、投資時に加入する団体信用生命保険(団信)は、万が一の際にローン残債を免除し、不動産を無借金で家族に残す仕組みがあり、生命保険に似た役割を果たすことができます。

本記事では、ワンルームマンション投資の特性とリスクを踏まえ、団信と生命保険の違いや、その効果的な活用方法について解説します。

ワンルームマンション投資は生命保険の代わりになるのか

ワンルームマンション投資は、資産形成と家族の安心を同時に実現できる手段として注目されています。その理由のひとつが、ローン利用時に加入する団体信用生命保険(団信)です。団信に加入することで、万が一の際にローン残債が免除され、無借金の不動産を家族に残すことができるため、生命保険に似た役割を果たします。ここでは、団信の仕組みと、なぜ「生命保険の代わり」と言われるのかを解説します。

団体信用生命保険(団信)とは

団体信用生命保険(団信)は、ローンを利用して不動産を購入する際に加入する保険です。オーナー(購入者)が亡くなったり、高度障害等になった場合、残りのローン返済が免除され、家族が無借金で不動産を相続できる仕組みとなっています。このため、物件が収益を生む限り、家族の生活支援にもなり、不動産を資産として残せるというメリットがあります。

団信の保険料は、ローン残高に応じて金利に上乗せされる形で支払うのが一般的です。また、加入には健康状態の確認が必要で、持病がある場合には「ワイド団信」への加入が推奨されることもあります。

ワンルームマンション投資が生命保険の代わりと言われる理由

団信が「生命保険の代わり」とされる理由は、オーナー(購入者)が亡くなった際にローンが保証金によって完済され、家族に収益不動産が残せる点にあります。家賃収入が続けば生活支援として役立ち、物件を売却して現金化する選択肢も得られます。

団信加入のメリット

ワンルームマンション投資で団信に加入することで、次のようなメリットが期待できます。

  • 万が一の際のローン残債免除
  • 無借金の収益不動産の取得
  • 家賃収入による生活支援
  • 売却による現金化の選択肢

さらに、近年では団信の保障内容が充実し、死亡や高度障害だけでなく、がんなどの特定疾病時にもローンが免除される商品も登場しています。これにより、より広範なリスクに備えられるため、ワンルームマンション投資を検討する際には、こうした保障内容の団信を視野に入れることが推奨されます。

一方で、ワンルームマンション投資には空室リスクや賃料下落リスクなどもあるため、状況によっては団信と生命保険を組み合わせることで、より安心できる備えが可能になります。

団信と生命保険の違い|どちらを選ぶべきか

ワンルームマンション投資を検討する際、団信と一般的な生命保険の違いを理解し、目的に応じて使い分けることが大切です。それぞれに異なる役割があり、両方を組み合わせることで、より安心な資産形成が可能です。ここでは、団信と生命保険の特徴と、適切な選び方を見ていきます。

団信の特徴と加入条件

団体信用生命保険(団信)は、上述の通りローン契約時に加入する保険で、万が一の際にローン残債の返済が免除される仕組みです。このため、オーナーの遺族には無借金の不動産が残ります。団信の保険料はローン残高に応じて上乗せされ、健康状態に応じて「ワイド団信」などの選択肢もあります。

ただし、団信には契約時の健康状態の確認が必要で、状態によっては加入が制限される場合もあります。また、法人として不動産を取得する場合には団信の加入が認められないため、個人契約に限定される点に注意が必要です。

一般的な生命保険との主な違い

団信と一般的な生命保険(定期型・終身型)には、次のような違いがあります。

項目 団信 一般的な生命保険
契約期間 ローン契約年数に基づく 定期型は一定期間、終身型は生涯保障
保険料 ローン残高に応じた金利上乗せ 定期型は一定額、終身型は高額
掛け捨ての有無 掛け捨てではない 定期型は掛け捨て、終身型は積立型
保障額の推移 ローン残高に比例して減少 契約時に設定した額を保障
所得控除の有無 控除対象外 控除対象

近年では、死亡や高度障害だけでなく、3大疾病や8大疾病を対象とする団信も増え、がんや心疾患にかかってもローンが免除される特約が利用できるようになっています。こうした保障内容の充実により、団信は不動産投資においてさらに心強い選択肢となっています。

ワンルームマンション投資と生命保険の使い分け

ワンルームマンション投資をする場合、団信加入によりローン残債の保障があるため、一定の生活保障効果が得られる一方で、家族に現金を残すわけではありません。そのため、団信と生命保険を併用することで、不動産収益に加え、現金による保障も備えた安心のプランを構築できます。

完全な代わりにはならないため、購入者の状況によっては団信と生命保険はどちらか一方に絞るのではなく、それぞれの特性を活かして適切に組み合わせることで、資産形成と家族の安心のために有効な手段となる場合があります。

ワンルームマンション投資に伴うリスクとその対策

ワンルームマンション投資を成功させるには、事前にリスクを把握し、適切な対策を講じることが重要です。ここでは、代表的なリスクとその対策について詳しく解説します。

空室リスクと家賃収入減少への備え

ワンルームマンション投資の最大のリスクの一つが、空室リスクです。入居者が見つからない期間が長引くと、家賃収入が途絶えてしまいます。

このリスクを軽減するためには、需要の高い好立地の物件を選ぶことが重要です。また、賃貸管理や物件の管理会社を選ぶ際にも、実績があり、長期的な修繕計画がしっかりと立てられている信頼のできる管理会社を選ぶことで、魅力ある物件を維持し、安定した入居率を確保することに繋がります。

自然災害リスクへの保険加入の重要性

日本では地震や台風などの自然災害が多く、自然災害リスクも考慮すべき要素です。災害によって建物が損傷し、収益が一時的に止まることも考えられます。

対策としては、火災保険や地震保険への加入が不可欠です。また、物件選定時にはハザードマップを確認し、リスクの低いエリアを選ぶこともリスク軽減に有効です。契約内容をしっかり確認し、万が一に備えた保障を確保しましょう。

流動性リスクと現金化時の注意点

不動産は株式などの金融資産と異なり、すぐに現金化できないことから、流動性リスクがあります。売却までに時間がかかる場合や、希望価格で売却できない可能性もあります。

このリスクに対しては、長期的な視点で賃貸収入の安定確保を目指し、無理な売却を避けることが重要です。また、売却時には仲介手数料や税金といったコストも発生するため、キャッシュフローを適切に管理しながら、計画的に対応しましょう。

ワンルームマンション投資は、リスク管理と対策を徹底することで、安定した資産形成の手段として機能します。自身の資産状況や投資方針に合った備えを講じることで、安心して長期的な運用が可能となるでしょう。

ワンルームマンション投資と生命保険の併用がベストな理由

ワンルームマンション投資は団体信用生命保険(団信)による保障があるため、生命保険の代替としても捉えられることがあります。しかし、団信だけでは遺族の生活保障として十分でない面もあるため、不足している面は生命保険を活用することで、より安心できる資産形成ができるようになります。

団信だけでは不十分な遺族の生活保障

団信でローンが完済されても、遺族に現金が支払われるわけではありません。不動産を売却して現金化する方法もありますが、売却にはある程度の時間がかかり、希望通りの価格で売れる保証もありません。

賃貸経営を継続することで家賃収入が得られますが、空室リスクや家賃下落リスクも伴うため、確実な収入源とは言い切れません。こうした点からも、遺族が安心して生活できるよう、現金給付のある生命保険の併用が有効といえます。

不動産投資リスクを踏まえた生命保険の必要性

ワンルームマンション投資には、空室リスクや自然災害リスク、流動性リスクなど、不動産ならではのリスクが多岐にわたります。団信の保障は融資期間に限られるため、遺族の生活保障を手厚くするには、契約時に設定した保障額を維持できる生命保険との併用が効果的です。生命保険なら、売却を待たずに必要な資金が遺族に現金で支払われるため、生活費や教育資金を確保しやすくなります。

ワンルームマンション投資と生命保険を組み合わせたトータルプラン

ワンルームマンション投資と生命保険を組み合わせることで、資産形成と生活保障の両立が実現します。団信でローンの保障を確保しながら、生命保険で現金の確保も図れるため、長期的に安心できるプランを構築できます。

併用する際には、団信と生命保険の保障内容や契約期間、保険料を比較し、家族構成やライフプランに応じた最適な組み合わせを検討することが重要です。必要に応じて、保険の専門家や不動産投資のアドバイザーに相談することも一案です。

ワンルームマンション投資は有望な資産形成の選択肢ですが、リスクも伴います。団信と生命保険を組み合わせることで、リスクに備えつつ、万が一の際の遺族保障も万全にするトータルプランを構築することが可能です

まとめ

ワンルームマンション投資は、資産形成と家族への備えを両立できる手段として注目されています。団体信用生命保険(団信)により、万が一の際には無借金で物件を家族に残すことができ、生命保険とは異なるリスク分散の効果も得られます。

さらに、団信と生命保険を組み合わせることで、生活保障と資産形成を強化し、家族の安心を支えるプランが実現します。不動産収益と生命保険による現金保障をバランスよく確保することで、さまざまなリスクに対応することが可能です。

ぜひ専門家のアドバイスを活用しながら、ワンルームマンション投資と生命保険を組み合わせた総合的な資産設計を検討し、将来に備えた安心のプランを築いていきましょう。

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