こんにちは、リヴトラストの中山ティーチャーです。
早速、今週の授業を始めていきます。
第二弾となる今回のテーマは、意外と知らない「物件の間取り」についてです。
「物件の間取り」という言葉を聞いたことがない人はいないと思います。
例えば、「1K・1R・1LDK」など色々と聞いたことがあると思いますが、間取りはある程度明確な基準をもって定められています。
不動産屋さんや地域によって若干違うこともありますが、基本的には全国どこでも同じような基準で設定されています。
ご覧のように、最初に数字があって、その後にアルファベットが付いています。余談ですが、湘南乃風の曲に「いつか海の見える6LDK」という曲があります。
6LDKの「6」のように、最初の数字が何を表しているかというと「部屋の数」です。数字の後のR・K・LDKなどのアルファベットが何を指しているかというと、部屋数以外の部分を指しています。
間取りの解説:1K
次は、「1K」の間取りを見ていきましょう。
Kが何を指しているのかというとキッチンです。先ほどの1Rでもキッチンはありましたよね?
では、なぜ間取りの表現が違うのかというと、1Kにはキッチンと部屋に仕切り・扉があるからです。
扉があるメリットは、料理をする時に匂いなどが住居スペースに入ってこないようにシャットアウト出来るという点です。
あとは、仕切りがあるため、匂い以外にもお風呂場の音が聞こえにくいという点もメリットです。
これが1Kです。
ちなみに、私も大学生の頃は1Kの間取りに住んでいました。
間取りの解説:1DK
続いては「1DK」で、1Kに「D」がプラスされています。
このDが何を指しているのかというとダイニングです。では、ダイニングが日本語で何なのか?というと「食堂」を意味します。
つまり、1Kだとキッチンが離れていて、1DKだとKの進化版になるためキッチンが広くなります。K(キッチン)で料理して、このD(ダイニング)で食べられる、というわけです。名実ともに、食堂と言えます。
ダイニングキッチンは食堂の役割も兼ねているキッチンになります。基本的には、4.5~8畳くらいの広さを指します。
間取りの解説:1LDK
続いては「1LDK」で、DKがさらに進化した間取りです。
このLが何を指しているのかというとリビングです。
リビングと聞くとイメージがつく人も多いと思いますが、日本語であらわすと「居間」でくつろぐスペースになります。
キッチンは先ほどのDK(ダイニングキッチン)の2倍ぐらいあります。
そのため、キッチンで料理をして、ダイニングで食事ができ、そして、リビングでくつろげる、というわけです。
もう、これは十分に住めます。1LDKという間取りなら、料理・食事・リラックスとそれぞれの空間が確保できます。
間取りの解説:1SLDK
それでは最後に、1LDKの間にSが入っている「1SLDK」の間取りについて解説します。
この間取りは結構珍しいタイプです。
まず、LDK(リビング・ダイニング・キッチン)があり、1なので部屋が1つあります。「S」が何か?ということですが、Sはスペースを指します。
『それだったら2LDKで良いじゃん』と思いますよね。確かに、その考え方は間違っていません。
ただ、実は見えないところで部屋にしてはいけないルールがあります。
「部屋」と定めるためには建築基準法というのがあって、その法律の規定をクリアしなければいけないんです。
例えば、「この部屋は採光の面でクリアできません」となるとサービスルーム・納戸という扱いになり、部屋として認められません。
通常であれば、物置や衣裳部屋にするケースが多いです。
以上が、1R・1K・1DK・1LDK・1SLDKの間取りの解説になります。
基本的には、自分が過ごす部屋・書斎・寝室が「1(数字)」の部分に表れていて、キッチンやダイニングなどがどれくらいの広さなのかが「SLDK(アルファベット)」で表されます。Sというのは部屋の条件には満たない場所を、サービスルームとして表しています。
間取りの解説:「バルコニー」のルール
また、バルコニーがあるタイプも多く、「専用庭」という形で洗濯物を干したり、植物を育てたりなどもできます。
バルコニーは他に「ベランダ」「テラス」「ルーフバルコニー」など、色々な呼び方がありますがどれも正解です。
『それって何かルールがあるの?』と疑問を持った人も多いかもしれませんが、実はルールがあります。
例えば、カフェにはテラス席があったりしますが、カフェに行って『バルコニー席にしよう』とは思いませんよね?
また、旅館に行って『ベランダから夕陽でも見よう』というよりは、『テラスから夕陽でも見よう』という方が、良いイメージが沸きますよね?
では、明確な違いについて解説していきます。
以下の画像をご覧ください。
4階建ての場合、1階区分・2階区分・3階区分・4階区分になり、外に出っ張っているスペースが「ベランダ」になります。つまり、ここには人が立てるというわけです。
まず、皆さんの実家をイメージして欲しいのですが、「洗濯物を外に干して雨が降っても濡れなかった」ということは、プラスアルファで外の部分に屋根が付いているということですよね。
では、屋根がついているこのスペースを何と言うかというと、これがベランダになります。
2階と3階の違いが何かと言うと屋根が付いている・いないで、屋根が付いていないスペースが「バルコニー」になります。
次は、同じ屋根がないけど何が違うのか?という点です。
これは上の階の特権で、「自分の足元には下の階の屋根がある」という間取りです。上層階に住む人たちが、下の階の屋根を利用したバルコニーが「ルーフバルコニー」になります。
一人暮らしにおすすめの間取りは?
今回は様々な「間取り」について、特徴や違いを解説してきました。
一人暮らしで部屋を選ぶ時、結局は1Rと1Kのどちらが良いのでしょうか?
結論から言うと、どちらでも良いです。
1Rの良いところは1Kより家賃が安く抑えられる、他には、扉がないため空間が効率的に使える、というメリットがあります。
反対に、匂いや物音などのデメリットがありますが、気にならないようであれば1Rでも全然問題ありません。
一方、1Kの場合は匂いと物音を抑えられますが、その分、家賃が少し上がります。ただ、家にいる時間や趣味を充実させたいという人は、キッチンと部屋が仕切られた1Kの方が良いかなと思います。
間取り選びに悩んでいる方にとって、今回ご紹介した動画が参考になったら嬉しいです。
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