首都圏における中古マンション市場で、価格の上昇傾向が続いています。東京カンテイが公表した最新のデータによると、2026年7〜9月期の中古マンション平均坪単価は356.7万円となり、10四半期連続で過去最高を更新しました。
坪単価とは、1坪(約3.3平方メートル)あたりの価格を表す指標であり、不動産の相場や価値を比較する際によく用いられます。今回の集計では、ファミリータイプとして標準的な70平方メートル換算の価格が約7,553万円に達するなど、価格水準の高さが改めて示されました。
また、新築マンションの市場においても平均坪単価が上昇へ転じる動きが見られています。住宅購入を検討している実需層だけでなく、資産形成や運用の観点から不動産市場を観察している層にとっても、今後の動向を左右する重要な情報といえます。
この記事のポイント
- 2026年7〜9月期の首都圏中古マンション平均坪単価は前期比4.0%増の356.7万円
- 中古マンションの平均坪単価は10四半期連続で過去最高を更新
- ファミリータイプ(70㎡換算)の平均価格は約7,553万円に到達
- 新築マンション平均坪単価も505.7万円となり2期ぶりに上昇へ転じる
- 金利上昇懸念が燻る中、都市部を中心とする価格転嫁や資産需要の動向に注視が必要
ニュースの概要と背景
今回の集計結果によると、首都圏における2026年7〜9月期の中古マンション平均坪単価は、前の期と比べて4.0%増加し、356.7万円に達しました。これで10四半期連続の最高値更新となり、長期的な上昇傾向が依然として継続している状況が浮き彫りとなっています。
一般的なファミリー向け物件の目安とされる70平方メートルに換算した場合、その総額は約7,553万円という高水準に達しています。都市部を中心とした強い資産需要やコストの価格転嫁が背景にあるとみられ、中古住宅市場における底堅いニーズが相場を支えている形です。
一方、新築マンションの動向を見ると、平均坪単価は505.7万円を記録しました。こちらは2期ぶりの上昇へと転じており、新築物件の高値傾向も依然として根強く残っていることが示されています。
市場環境としては、金利上昇に対する懸念が燻る状況にあります。そうした懸念材料が存在する中でも、都市部を中心とした物件への需要や価格転嫁の動きが続いており、新築・中古ともに高値圏での推移が確認される結果となりました。
不動産市場・投資家への影響
首都圏の中古マンション価格が10期連続で最高値を更新し、70平方メートル換算で約7,553万円に達したことは、実需層の取得計画に大きな影響を与える可能性があります。新築の平均坪単価も505.7万円と再上昇しているため、予算面から中古物件を選択する動きがさらに強まるか、あるいは慎重姿勢に転じるか、市場の反応を見極める必要があります。
不動産投資や資産運用の観点からは、物件の取得価格が上昇することで利回りの設定や収支計画に変化が生じる可能性があります。金利上昇への警戒感が存在する中で価格転嫁が進んでいる現状を踏まえ、資産価値が維持されやすいエリアや物件の見極めがこれまで以上に求められる局面といえます。
さらに実務の現場においては、年末にかけて議論が進む税制改正の動向や、年明け以降の春の商戦に向けた販売・購入戦略への反映が注目されます。価格水準が過去最高を更新し続ける局面だからこそ、相場の過熱感や今後の需要動向を冷静に観察することが大切です。
新築市場の価格推移と中古市場の相関関係にも目を配りながら、実需と投資の両面で取引価格の妥当性を慎重に検証していく姿勢が求められます。今後の金利推移や各種制度の改定議論とあわせて、市況の変化を継続的に注視していく必要があります。





