全国賃貸住宅新聞は2026年10月21日、「入居者に人気の設備ランキング2026(家賃アップ設備編)」の調査結果を公表しました。
今回の調査では、導入によって賃料の上乗せが期待できる設備として、単身者向けとファミリー向けで異なる傾向が示されています。単身者向けでは高速インターネットの無料提供が首位を維持する一方、ファミリー向けではエアコンの複数台設置がトップに立ちました。
近年の猛暑や在宅勤務の定着などを背景に、居住者が日常の快適性や防犯性を重視する姿勢が反映された形となっています。
この記事のポイント
- 単身者向けの家賃アップ設備は「高速インターネット(1Gbps以上)無料」が首位を維持しました。
- ファミリー向けでは新設項目の「エアコン2台以上」がトップを獲得しました。
- 単身・家族向けともに「エントランスのオートロック」が2位に入り防犯意識の高さが示されました。
- 高速ネット無料では2,000〜3,000円程度の賃料上乗せ効果が報告されています。
- 猛暑や在宅勤務を背景に設備の差別化が賃料改善に直結する傾向がみられます。
ニュースの概要と背景
公表されたランキングによると、単身者向け物件では前年に引き続き「高速インターネット(通信速度1Gbps以上)無料」が1位を獲得しました。この設備の導入により、月額2,000円から3,000円程度の賃料上乗せ効果が報告されています。
一方、ファミリー向け物件では、今年度から新設された項目である「エアコン2台以上」が首位となりました。夏場の厳しい暑さへの対策や、家族それぞれの生活空間で空調を必要とする暮らし方の広がりが要因とみられます。
また、単身者向けおよびファミリー向けの双方において「エントランスのオートロック」が2位にランクインしました。世帯構成を問わず、住まい選びにおいてセキュリティ面を重視する傾向が根強いことがうかがえます。
不動産市場・投資家への影響
今回の調査結果は、インフレ環境下において賃貸住宅の賃料を維持・改善するための具体的な指標となります。単に入居者を募集するだけでなく、ニーズに合わせた設備投資を行うことが収益性に影響を与える可能性があります。
単身者向けでは通信環境の充実が賃料アップに直結しており、通信インフラの整備が費用対効果の高い選択肢の一つとして意識されています。リモートワークなど自宅でのデータ通信需要に応えることが差別化につながります。
ファミリー向けにおいては、エアコンの複数台設置のように初期費用を抑えつつ快適性を高められる設備が注目されます。物件のリノベーションや設備更新を検討するオーナーは、ターゲット層の需要を見極めた慎重な判断が求められます。





