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「難しいことはわかりませんがお金の増やし方を教えてください」から学ぶ、誰でもできる“お金の増やし方10ステップ”

2025/10/24
お金・資産形成

「投資はなんだか難しそう…」
「お金を増やしたいけど、何から始めていいか全く分からない」

もし、あなたがそう感じているなら、ぜひ読んでいただきたい1冊があります。

経済評論家・山崎元さんのベストセラー『難しいことはわかりませんがお金の増やし方を教えてください』。累計50万部を超えるロングセラーとなっています。

なぜ、この本がこれほど多くの人に読まれ続けているのでしょうか。
それは、専門用語や複雑なテクニックを一切使わず、「お金を増やすために本当に必要なこと」だけを、誰にでもわかる言葉で示しているからです。

今回はその中から「お金を増やすための10ステップ」を、わかりやすく解説します。

👉 この10ステップを理解すれば、“働きながらでも、自然と資産が増えていく仕組み”がきっと見えてくるはずです。

ステップ1〜2:最初にやるべき「土台づくり」

お金を増やすには、まずしっかりとした土台を作りましょう。

STEP 1NISA口座を開く(SBI証券・楽天証券)

資産形成を始めるなら、税金がかからない「NISA(ニーサ)」の口座は必須アイテムです。通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかりますが、NISA口座ならそれが非課税になります。銀行や対面の証券会社でも作れますが、手数料が安く、商品ラインナップも豊富なネット証券(SBI証券や楽天証券など)で始めるのが基本中の基本です。

STEP 2iDeCo口座を開く

NISAと並んで強力なのが「iDeCo(イデコ)」です。これは、自分で積み立てて作る「自分年金」制度。最大のメリットは、掛け金が全額「所得控除」になること。つまり、積み立てた分だけその年の税金(所得税・住民税)が安くなる、非常に強力な節税効果があります。こちらもネット証券での口座開設がおすすめです。NISAとiDeCoを併用すれば、長期運用の最強の土台が完成します。

💡 まずは「口座を開く」こと

実は、9割の人が「いつかやろう」と思ったまま、この最初のステップで止まってしまいます。しかし、この最初の一歩が、あなたの10年後、20年後を全く違うものにするのです。

ステップ3〜4:家計を整える「仕組み化」

土台ができたら、次はお金の流れを「仕組み化」します。

STEP 3毎月の貯蓄額を決める(手取りの20%を目安)

多くの人が失敗するのは、「月末に残ったら貯金しよう」と考えるから。正解は、「給料が入ったら、先に貯蓄分を別の口座に移し、残ったお金で生活する」ことです。まずは「手取りの20%」を目安に貯蓄してみましょう。給与振込口座から貯蓄用の別口座などへ自動振替設定をするのもおすすめです。一度設定すれば、あとは“考えなくても貯まる”状態の完成です。

STEP 4資産を「増やすお金」と「守るお金」に分ける

これが精神的な安心感を生む、非常に重要なステップです。あなたのお金を、以下の2種類に色分けしましょう。
A:増やすお金(投資用): 10年以上使う予定のない、長期で育てるお金
B:守るお金(生活・緊急用): 万が一の備えや、数年以内に使う予定のあるお金
不安を感じやすい人ほど、この2つの区分が曖昧になりがちです。

💬 守るお金があるから、増やすお金を安心して動かせる。

ステップ5〜8:増やす仕組みを整える

いよいよ、お金を増やしていきます。ここでも難しいテクニックは不要です。

STEP 5リスクを取るお金をNISA・iDeCoで運用

ステップ4で分けた「A:増やすお金」を、ステップ1・2で作った税優遇口座(NISA・iDeCo)に入れて、長期的に複利の力を活かして育てていきます。

STEP 6NISAは「全世界株式(オルカン)」を買う

「じゃあ、何を買えばいいの?」という問いへの最適解がこれです。eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、通称「オルカン」と呼ばれる投資信託が定番です。なぜなら、“これ1本で、世界中の優良企業すべてに分散投資”できるから。あなたがニュースを見て「次はアメリカだ」「いやインドだ」と悩む必要は一切ありません。

STEP 7iDeCoはオルカンに近い外国株式インデックスを選ぶ

iDeCoでも考え方は同じです。もしオルカンが選べなくても、それに近い「外国株式のインデックスファンド」を選べばOKです。

STEP 8守るお金は「個人向け国債(変動10年型)」で運用

ステップ4で分けた「B:守るお金」を、ただ銀行に預けておくのはもったいない。この置き場所として理想的なのが「個人向け国債(変動10年型)」です。日本国が発行しているため、元本は保証されます。さらに「変動10年型」は、世の中の金利が上がれば受け取る利息も増えるため、インフレにも強いのが特徴です。(※1年以上保有すれば、元本割れせずにいつでも解約可能)

📈 “増やすお金(オルカン)”と“守るお金(国債)”の両輪で、経済変動に強いポートフォリオを。

ステップ9〜10:続ける力が、資産を作る

仕組みが完成したら、あとは「続ける」だけです。

STEP 9投資は“ほったらかし”が基本

暴落のニュースを見て怖くなって積立を止めたり、逆に焦って売ってしまったりする人ほど、結果的に損をします。一度仕組みを作ったら、感情を挟まず、「淡々と自動積立」を続けること。これが一般の人にとっての最適解です。

STEP 10真面目に働き、人生を楽しむ

投資は「働かずに儲ける」ためのものではなく、「安心して働き、人生を楽しむため」のものです。資産運用は仕組みに任せておき、あなたは家族や友人との時間を大切にする。お金の不安がなくなることで、人生の選択肢が広がり、より豊かに生きられるようになります。

🌱 お金を増やす最終ゴールは「不安のない生活」を手に入れること。

まとめ:お金の増やし方は“設計”で決まる

『難しいことはわかりませんがお金の増やし方を教えてください』が伝えるように、お金を増やすのに難しい金融テクニックは不要です。

大切なのは、正しい「順番」で、「仕組み化」すること。

多くの人が「知っているけど実践できない」のは、最初の一歩を踏み出す“行動のハードル”があるからです。この記事で紹介した10ステップのうち、まずはステップ1の「NISA口座を開く」だけでも、今日から動いてみませんか?

その小さな一歩が、あなたの未来を確実に変える第一歩となります。

資産形成の「仕組み」、もう一つの選択肢も知りたくありませんか?

この記事で紹介した10ステップは、資産形成の王道です。
一方で、「もっと安定した収入が欲しい」「忙しくても手間なくできる方法がいい」と感じる方もいるかもしれません。

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