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駐車場経営VSマンション経営

2020/08/07
2023/03/10

駐車場経営VSマンション経営

長期的な資産運用をとお考えの方は、不動産に興味がある方が多いのではないでしょうか。

今回は、その中でも「駐車場経営」と「マンション経営」のメリットデメリットを比較してみますので是非参考にしてください!

駐車場経営とは?

資産としての土地の活用方法には、マンション経営のほかに駐車場経営という選択肢もあります。

主な駐車場経営のスタイルとして「月極駐車場」「コインパーキング」が挙げられ、それぞれ下記のような経営方法があります。

【月極駐車場】

1.借り手の募集から賃料の回収まですべてをご自身で行う方法。
2.「管理委託方式」といわれる募集や賃料の回収、トラブル時の対応などを業者に手数料を払って委託する方法。
3.「一括借上方式」といわれる、駐車場の空きに関わらず契約した業者から毎月一定の賃料が振り込まれる方法。しかし、業者には高い手数料を支払わなければならないというデメリットも。

【コインパーキング】

1.「自己経営方式」といわれる設備の設置をご自身で行う方法。
2.「土地賃貸方式」といわれる設備の設置を業者に依頼する方法。業者に貸して毎月一定の土地代を受け取ることで月極駐車場の一括借上方式のように、毎月の収入が安定します。しかしその反面、自己経営方式に比べてリターンは少なくなるでしょう。

コインパーキングは精算機やロック板など、専用の設備を準備しなければならず、すべてをご自身で管理することは難しいため、大半の方が募集や管理を業者に委託しています。

駐車場経営&マンション経営のメリット

《駐車場経営》
1.少ない労力、費用で運営可能
2.老朽化のリスクが少なく、狭い土地でも運営可能

駐車場経営は建物を建てるわけではなく、土地の整備や機材の設置などを行うだけなので初期投資が圧倒的に少なく、敷地内の清掃や不正利用、事故対応などを毎日行う必要もないため、少ない労力、費用で運営することができます。

また、老朽化のリスクも少なく、狭い土地の場合でもバイク置き場や自転車置き場などを運営することができ、立地ごとに適した駐車場経営ができます。

《マンション経営》
1.保険、節税をしながら不労所得を生む資産
2.インフレ対策

マンション経営は、ローンの返済はあるものの、その大半は入居者からの家賃収入でまかなうことができ、その期間中は生命保険効果もあります。
マンション経営は事業所得であり、取得にかかった費用や税金が経費として算入できるため、所得からの控除が可能となり、節税効果も生まれます。

また、ローン返済後はそのまま収益を生む資産となるため、保険をかけながら、節税をしつつ不労所得を得ることができます。

マンションの家賃収入は物価に連動し上昇しますが、住居は生活に不可欠なものなので、たとえ景気が悪化したとしてもニーズが低下しにくい傾向にあるため、インフレ対策としても非常に効果的です。

駐車場経営&マンション経営のデメリット

《駐車場経営》
1.税金部分が高い
2.運用効率が低い
3.立地により需要の差が大きい

マンション経営の場合、所得税や住民税の軽減、相続税の減額など節税対策としても有効ですが、駐車場経営の場合、土地に建物が建っているわけではないため、マンション経営のような税軽減が受けられず、高い税金を支払うことになります。

駐車場経営自体ローリスク・ローリターンといわれ、マンション経営に比べて費用が少ない反面、収益も少なくなります。
また、駐車場の多くが都市部の駅、商業施設などでの一時利用の需要が高く、その反面、地方では需要が少ないため、利用者のニーズに合わせた設備や立地が重要です。

《マンション経営》
1.空室リスク
2.老朽化のリスク

一般的にマンション経営は空室や老朽化がリスクと言われており、収入の減少や家賃の低下にも繋がります。利便性が悪く、築年数が経つと人気がなくなり、地方では空き家なども多く出ています。

しかし、人口減少が取りざたされている昨今でも、人口流入の多い首都圏では人口集中の流れが継続すると言われています。
そのため、一定のニーズがある首都圏では、空室リスクや老朽化のリスクは最小限に留められます。

最後に

今回は駐車場経営とマンション経営を比較しました。

駐車場経営は老朽化のリスクが少ない反面、税金部分が高く運用効率が悪い面があり、一方のマンション経営は節税効果が高い反面、空室や老朽化がリスクとなるため、駐車場経営とマンション経営はメリット、デメリットが反対の関係になることが分かります。

しかし、共通して言えることは、どちらも場所選びをきちんとしていればローリスクでできる資産形成で、少ない労力で取り組むことができるということです。

日頃お仕事をしているサラリーマンの多くが都心に土地を所有しているわけではないと思いますので、副業で資産形成に取り組むなら、どちらかというと初期費用を抑えながら取り組めるマンション経営がおすすめと言えるでしょう。

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