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資産形成を始める前に絶対やるべき「生活防衛資金」とは?

2025/07/31
お金・資産形成

「将来のためにお金を増やしたいけど、何から始めたら良いかわからない」
「NISAが良いとは聞くけれど、いきなり投資を始めるのは少し怖い…」

そんな風に感じて、一歩を踏み出せずにいませんか?

実は、資産形成には絶対に外してはいけない「正しい順番」があります。この記事では、投資を始める前に、まず最初に確保すべき「生活防衛資金」について、なぜ必要なのか、いくら貯めれば良いのかを、初心者にも分かりやすく徹底解説します。

この記事を読めば、あなたがお金に対する漠然とした不安から解放され、安心して資産形成の第一歩を踏み出すための、具体的なロードマップが手に入ります。

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📖この記事の目次

そもそも「生活防衛資金」とは?“目的のある貯金”との違い

生活防衛資金とは:
万が一の事態(失業、病気、怪我など)が起きても、生活レベルを落とさずに一定期間暮らしていくための「命綱」となるお金のことです。


目的のある貯金との違い:
住宅購入や子どもの教育費、老後資金といった、人生の目標を叶えるための「未来のための貯金」とは明確に区別すべき、「守りのためのお金」と覚えておきましょう。

なぜ投資のプロは「まず貯金しろ」と言うのか?生活防衛資金3つの本当のメリット

メリット①:人生の選択肢が増え、「精神的な自由」が手に入る

「明日仕事がなくなっても大丈夫」「急な病気や怪我でも慌てない」「欲しいものを好きな時に買える」という心の余裕は、何物にも代えがたいものです。この精神的な安定こそが、本当に必要なものか見極める、予期しない出費が発生しても焦らないという冷静な判断力と思いきった行動の土台になります。

メリット②:無駄な保険料などの「固定費」を削減でき、お金が貯まる体質になる

十分な貯金があれば、「もしものため」の高額な医療保険やがん保険、車両保険など、多くの民間保険が不要になるケースがあります。保険料という大きな固定費を削減できるため、無理なくお金が貯まりやすくなる好循環が生まれます。

メリット③:下落時にも慌てない「平常心」が手に入り、投資で成功しやすくなる

投資には必ず価格の下落がつきものです。生活防衛資金があれば、下落時にも「これは生活費とは別のお金だ」と割り切れるため、恐怖心から資産を安値で手放してしまう「パニック売り」といった、初心者が陥りがちな最大の失敗を避けることができます。

【その前に】貯金より「借金返済」を優先すべきケースとは?

生活防衛資金を貯め始める前に、もし借金がある場合は、その種類によって優先順位を考える必要があります。

【最優先】今すぐ返すべき借金(高金利)

・カードローン
・リボ払い
・消費者金融など

投資で得られるリターンより金利の支払いが高くつくため、生活防衛資金を貯めるよりも前に、1日でも早く完済を目指しましょう。

【並行OK】貯金と並行して返済する借金(低金利)

・奨学金
・住宅ローンなど

金利が低いため、手元の現金を減らしてまで繰り上げ返済するよりは、まずは緊急時に備える生活防衛資金の確保を優先する方が、人生の安定度は高まります。

【会社員向け】生活防衛資金は、いくら必要?具体的な目安額

結論:まずは「手取り月収の6ヶ月分」を目標にしよう

生活防衛資金の目標額は、年収ではなく、毎月の「生活費」を基準に計算します。まずは、ご自身が毎月最低限いくらで生活しているのか、「支出の把握」から始めましょう。その上で、多くの会社員にとっての最初の目標額は「生活費の6ヶ月分」です。

なぜ会社員は「6ヶ月分」で良いのか?

会社員は、自営業者と比べて公的なセーフティネットが手厚く用意されています。

  • 失業保険(雇用保険): 失業した場合でも、給与の50〜80%程度を一定期間受け取れます。
  • 傷病手当金: 病気や怪我で連続4日以上休んだ場合、給与の約2/3が最長1年6ヶ月支給されます。

これらの保障があるため、まずは6ヶ月分の生活費があれば、不測の事態にも十分対応できるのです。

金融資産の価値

生活防衛資金を“最速で”貯める3つのステップ

STEP 1「固定費」を見直し、支出を減らす

まずは家計の穴を塞ぐことが最優先。効果が大きく、一度見直せば継続する通信費やサブスクリプションサービスなど、すぐに削減できる固定費から手をつけていきましょう。

STEP 2不要な「民間保険」を解約する

「生活防衛資金こそが、最強の保険である」という考え方を持ちましょう。十分な現金があれば、多くの高額な医療保険やがん保険、車両保険などは不要になるケースが多いです。保険の見直しは、最も効果的な貯蓄原資の捻出方法の一つです。

STEP 3「先取り貯金」を仕組み化する

給料が入ったら、意志の力に頼るのではなく、先に貯金額を別口座に自動で移す「先取り貯金」を仕組み化しましょう。

生活防衛資金が貯まったら?資産形成への次の一歩

生活防衛資金という最強の「守り」が固まったら、いよいよ資産を「増やす」フェーズです。

まずはNISAなどを活用して、リスクの低い投資信託などへ少額から投資を始め、「値動きに慣れる」ことからスタートしましょう。

そして、NISAなどの金融資産とは別に、インフレに強く、安定した家賃収入を生む「現物資産」として、不動産投資を組み合わせることで、より盤石なポートフォリオを築く、という次のステップも視野に入ってきます。

まとめ:資産形成の第一歩は、最強の「守り」を固めることから

資産形成の正しい順番は「(借金返済→)最低限は貯める→増やす」です。
そして、その土台となる生活防衛資金は、あなたをお金の不安から解放し、人生の自由度を高めてくれる、最強の「精神安定剤」でもあります。

あなたの最初の具体的なアクションは、証券口座を開くことではありません。
まずは、ご自身の毎月の支出を把握し、「生活防衛資金の目標額」を手帳に書き出すことから始めてみませんか?

その小さな一歩が、あなたの未来を大きく変えるはずです。

最強の「守り」の次は、賢い「攻め」の一歩へ

生活防衛資金の目標額が見えた今、資産形成の本当のスタートラインです。
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