トップ > 動画コラム > リヴトラストが簡単解説|資産の取り崩し、あなたはどうする?【最適な戦略を紹介!】

リヴトラストが簡単解説|資産の取り崩し、あなたはどうする?【最適な戦略を紹介!】

2025/02/21
【初心者必見】不動産投資や資産形成をシンプル解説!

こんにちは、さめちゃんです。シニアライフが始まると、年金だけでは不足する生活費を現役時代から準備してきた資産で補う時期がやってきます。資産運用には大きく分けて、投資をして資産を築く「資産形成期」と、資産を取り崩して使う「資産取り崩し期」の2つの時期があります。

資産形成のことは考えられていても、資産取り崩しまでは考えていない方が多いのではないでしょうか。でも、そもそもお金は使うために貯めているものですので、どう取り崩していくかというところも大切になってきます。

生きているうちに資産が底をついてしまうのは困りますが、資産の取り崩しに慎重になりすぎるのも考えるところなので、貯めた資産をどのように取り崩すのが正解なのか。ここでは定率と定額の2つの方法をもとに、効率的な取り崩し方について考えてきます。

【さめちゃんのX(旧Twitter)はこちら!】さめちゃん_Xロゴ(2024.06.02)https://x.com/liv_0406

【さめちゃんのInstagramはこちら!】samechan_instaprofhttps://www.instagram.com/samechan._.46

資産の取り崩し方:定率取り崩しと定額取り崩し

資産の取り崩し方には大きく2つの方法があります。


定率取り崩し:資産に一定割合を乗じた金額ずつを取り崩す方法(例:毎年4%ずつ取り崩す)
定額取り崩し:毎月(毎年)一定金額ずつを取り崩す方法(例:毎月5万円ずつ取り崩す)

定率取り崩しと似ているパターンとして、あらかじめ決めた投資信託などの口数を取り崩していく「定口数取り崩し」もあります。

定率取り崩しとは?

定率取り崩しとは、資産の一定割合を毎年取り崩していく方法です。
例えば4%を取り崩す場合、毎年総資産の4%を引き出します。
この方法の大きな特徴は、取り崩す金額が資産額に連動して変動する点です。
資産の増減に応じて取り崩す金額も変わるので、相場環境によって取り崩し金額が柔軟に調節されます。



定率取り崩しのシミュレーション


例えば、総資産が1000万円あるとします。そして毎年4%を取り崩すと仮定します。


初年度:1000万円 × 4% = 40万円 を引き出す
翌年:総資産が960万円になった場合、960万円 × 4% = 38.4万円 を引き出す

このように、資産が減少するたびに取り崩す金額も少なくなり、安定的に資産を取り崩すことが可能です。



定率取り崩しのメリット・デメリット


メリット:
・総資産額の減り方が安定する。
・相場が良い時には取り崩す金額が増え、悪い時には取り崩す金額が少なくなるため、資産の寿命が伸びる効果がある。

デメリット:
・資産が減少すると取り崩し額も減るため、運用成績が悪化した際は生活費が足りなくなるリスクがある。
・相場の変動による不安定な収入が精神的ストレスを引き起こす可能性がある。
定額取り崩しとは?

定額取り崩しは、毎年一定額を取り崩す方法です。運用成績に関わらず、取り崩す金額は変わりません。
この方法の大きな特徴は、取り崩し額が常に一定であるため、相場に影響されず、資産が減る速度が一定である点です。



定額取り崩しのシミュレーション


例えば、総資産が1000万円で、毎年50万円を取り崩すとします。


初年度:1000万円 - 50万円 = 残高950万円
翌年:950万円 - 50万円 = 残高900万円

このように、毎年50万円を取り崩すので、資産が減る速度が一定です。ただし、運用成績が悪化した場合、資産が早く減少してしまうリスクがあります。



定額取り崩しのメリット・デメリット


メリット:
・毎年取り崩す金額が一定であるため、生活費が安定的に確保できる。

デメリット:
・運用が悪化した場合、資産が急速に減少する。
・元本割れのリスクが高くなるため、慎重な運用が必要になる。
定額取り崩しのリスクと対策:複数口座を活用した「取り崩し休止」

定額取り崩しは、生活を安定的に確保できる手法ですが、運用環境によっては元本割れを引き起こすリスクもあります。
相場が悪化して運用成果がマイナスの場合でも一定額を引き出し続けるため、資産が減少し、最終的には元本を割ることがあります。
特に、運用開始後すぐに市場の暴落に遭遇すると、元本が減ったまま運用を続けることになり、その後も資産が回復しないまま取り崩しを続けることになりかねません。


元本割れを避けながら安定的な生活費を確保するためには、定額取り崩しをしつつ、相場が悪化した際は取り崩しを休止する仕組みを導入しておくことが有効です。そのためには、資産を複数の口座に分けて目的ごとに管理する方法を取ります。



4つの口座を活用した資産管理



口座A(生活費口座):
・日常の生活費を入れる。
・生活費の1.5ヶ月分の資金を入れると良い。

口座B(目的別口座):
・老後の生活に備えた資金(医療費、介護費、リフォーム代など)を入れる。
・定期預金や個人向け国債など、いつでも現金化できるものを選ぶ。

口座C(プール口座):
・運用口座から取り崩した資金をまとめて入れておく。
・取り崩し額の5年分が目安(例:月5万円の取り崩しなら300万円)。
・この口座から生活費口座へ毎月5万円ずつ移動させていく。

運用口座:
・投資信託などを運用する口座。

この方法の最大のメリットは、相場が悪化しても資産の取り崩しをする必要がなくなる(取り崩し休止期間を設けられる)点です。休止期間は通常5年とされ、5年以内に相場が回復すれば再び取り崩しが可能になります。


病気や急な支出が必要になった場合には、プール口座や生活費口座を使わず、目的別の口座Bから引き出せるため、プール口座や運用口座から急いで取り崩す必要はありません。



複数口座管理の注意点


・複数の銀行口座の管理に手間がかかる。
・資金移動が頻繁に行われるため、手間がかかることの理解をする必要がある。
・最も重要なのが、いくら取り崩す必要があるのかを把握すること。
定率と定額の合わせ技

定率取り崩しと定額取り崩しのメリットを組み合わせた方法も提案されています。資産が多い前半では定率取り崩しでお金を受け取り、資産が少なくなってきた段階では定額取り崩しに切り替えます。



合わせ技のシミュレーション


例えば、2000万円の資産を取り崩す場合


・資産が1000万円を切るまでは年6%の定率取り崩し
・1000万円を切ったタイミングで年60万円の定額取り崩しに変更
・この間、運用によって毎年3%増えたと仮定

この方法により、30年経過後でも約690万円の資産が残り、年60万円を受け取り続けることが可能となります。



証券会社の自動取り崩しサービス


金融機関によっては、定額取り崩し・定率取り崩しを自動で行うサービスもあります。例えば、楽天証券の「定期売却サービス」では、楽天証券内で保有している投資信託を自動で売却し、現金化して、その売却代金を受け取ることができます。



老後資産の取り崩し方は、ちょっとした工夫で大きく変わります。定率・定額のいいとこ取りの仕組みを使えば、資産寿命を伸ばしながら安心して生活できますね。


運用は手段であり、その結果どのようにお金を活用して豊かな人生を築くかが最も大切です。

いかがでしたか?老後資産の取り崩し方は、ちょっとした工夫で大きく変わります。この定率・定額のいいとこ取りの仕組みを使えば、資産寿命を伸ばしながら安心して生活できますね。

この動画が参考になったということは、ぜひ高評価とチャンネル登録をよろしくお願いします。また、このチャンネルでは資産形成・資産運用について発信しておりますので、もっと知りたいと思った方はぜひ他の動画もチェックしてみてくださいね。

それでは、また次の動画でお会いしましょう。さめちゃんでした。

リヴトラストYouTube_ロゴ▼チャンネル登録はこちら▼
https://www.youtube.com/@liv-group

弊社リヴトラストでは資産形成に関する無料セミナーを開催しておりますので、ご興味がある方はぜひ参加してみてください!

【無料オンラインセミナー】はこちらリヴトラスト主催_資産形成セミナー

関連動画コラム

動画バックナンバー