マンション管理組合が国債投資へ動き始めた背景､数億円の修繕積立金をインフレ防衛

要点

• マンション管理組合でも「貯蓄から投資へ」の動きが広がり始めています。
• 従来は銀行預金が中心だった修繕積立金の運用に、国債や社債を活用する事例が登場。背景にはインフレや円安による建材・人件費の高騰があり、資金の目減り防止を狙っています。
• 横浜市や川崎市の大型マンションではすでに国債や社債による運用で利益を確保した例もあり、住民の理解も得られやすくなっています。
• ただし、債券購入には一定の資金規模や専門性が必要で、全てのマンションで実行できるわけではありません。
• 国土交通省調査では約4割の組合で修繕積立金が不足しており、今後は資産運用の拡大が資産価値維持のカギになるとみられます。